【FBIと小さな探偵に保護された私】＊2 ページ38
「ーヶ月………目が……覚めない……」
「致死………血液を失った………な」
「……あか……はどっち……？」
「身元…証明‥‥‥ない……黒……疑う…」
誰かの話声で目が覚めた
目の前は白い天井で見覚えがない
起き上がろうと体に力を入れると
激しい痛みが体を巡った
気持ち悪さがこみ上げてきて
口元に右手を当てゴホゴホと咳込めば
掌に赤黒い血がついた
生きてる
安心して体の力を抜くと、ドタバタと音が聞こえギィーとドアが開く音がした
そちらに目を向ければ黒いニット帽を被った見覚えのある男性と眼鏡をかけた少年がいた
「起き上がったらだめだよ！傷口が開いちゃうから！」
少年は慌てて駆け寄ってきて「横になってて！今水取ってくるから！」と部屋を出ていった
体は思うように動かない
状況を整理しようと冷静に頭を動かす
釣り目の男性は淡々と私の怪我を説明してくれる
それと照らし合わせて自分の体を確認する
左腕は折れているらしくギプスがついていて、肋骨が3本折れているらしい
胸囲をギプスで圧迫されているので本当だろう
さっきの吐血は肺に肋骨が刺さったことが原因だろうなと私の口元と掌を見て判断する男
動く右手で腹部を触ると布が巻かれていて、銃で撃たれた怪我も手当されていた
太腿も撃たれていて動かすのは無理そうだ
少年が戻ってきて水をストローで飲ませてくれて、私のおでこに貼ってあった冷えピタも新しいのに替えてくれる
「僕は江戸川コナン！あっちの目つきが悪い人は…」
「赤井秀一だ」
やっぱり書類でしか見た事は無かったけど
毛利探偵事務所に居候中の感が鋭い謎の小学生、江戸川コナン
元黒の組織の幹部ライこと諸星大、本名は赤井秀一、FBI捜査官
「お姉さんは？」
『ここ…どこ？』
コナンくんの言葉を流すように絞り出した声は掠れていて小さかった
「…それは」
「教えるつもりはない。喋れるならこちらの質問に答えてもらおうか？」
赤井秀一の鋭い緑の瞳が私を捕らえる
殺気で背筋が凍る
だけど
覚悟は出来てる
『助けて頂いてありがとうございます。
ですが、何も喋るつもりはありません』
二人は驚いた顔をして私を見る
あの人の為に
日本の為に
守らなきゃいけない
【FBIと小さな探偵に保護された私】＊3→←【FBIと小さな探偵に保護された私】＊1※タイトル変更※
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
憂(プロフ) - りんさん» りんさんいつもありがとうございます(*´ヮ`*) (2017年9月20日 17時) (
レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 結愛シリーズ も話が面白いです続き楽しみにしてます (2017年9月19日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» ありがとうございます笑更新遅くなりますけど続きも楽しみにしていてくれると嬉しいです( *´艸｀) (2017年8月25日 10時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Σ(ﾟДﾟﾉ)ﾉ最高!!妄想が進む!! (2017年8月24日 12時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» 小学生の降谷さん……いいですね。絶対かわいいです。作ってみます！ (2017年8月23日 22時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：憂 | 作成日時：2017年8月21日 0時
