【FBIの妹】＊1 ページ29
青い瞳と目が合った瞬間
息が止まった
私の額に綺麗な金髪が
私の左頬に褐色の右手が
触れた
『…は？』
唇が
「好きだ」
理解するのに時間がかかって気付いた時には、私の兄と私のファーストキスを奪った男が殴り合いの喧嘩を始めていた
私の義理の兄、赤井秀一は公安警察の降谷零の胸元を掴むが相手も負けずと兄の鳩尾を狙って拳を振るう
それを止めようとキャメルさんと…確か彼の部下の風見さんが間に入るが、どっちも周りが見えていないらしく止めに入った方がボロボロになった
『あの、秀兄さん！降谷さん！……ねぇ！！』
私の声も聞こえてない二人は火花を散らして威嚇し合っている
周りにいる仲間達も怯えていて二人から距離を取る
『ストップ！ストップ！！喧嘩しないで！』
二人の間に入って声を上げると秀兄さんの動きが止まるが、背中が重くなり振り向くと後ろから降谷さんに抱きしめられていた
固まっていると首元に痛みが走ったと思ったら首筋を舐められた
『ひゃあ！？』
私が声を上げると秀兄さんが今まで見た事もないぐらい眉間に皺を寄せて悪い目付きがさらに険しくなる
「俺の女に手を出してただで済むと思うなよ」
「彼女が貴方の恋人だとしても俺が諦めるわけないだろ」
誤解を生むような発言をしている秀兄さんに頭を抱え溜め息が出る
案の定誤解している降谷さんは怪我をしているのに……って
『ちょっと！秀兄さんストップ！！降谷さんさっき脇腹撃たれましたよね！？こんなことしてないで手当して下さい！』
もう一度……今度は降谷さんの方を向いて手を広げて止めに入ると、きょとんとした顔をした降谷さん
「俺の名前……」
『え？』
降谷さんが何かを言おうとした時また距離が無くなった
支えることが出来ずにその場に倒れる
下敷きにされた私は上半身だけ起こして降谷さんを揺するが反応がない
額からは汗が出ていて呼吸が荒い
さっきより体が冷たくなっていて
赤が手についた
地面を見ると赤が広がっていく
『秀兄さん！』
私は上着を脱いで彼の脇腹をそれで止血する
背中にFBIのロゴが書かれた紺色のジャケットは彼の血で黒ずんでいく
降谷さんを待機していた救急車で警察病院まで運んでもらう
あとは風見さんに任せて私達はこの場所の後始末をする
今日は黒の組織を壊滅出来た記念日
そして、私のファーストキスが奪われた日
『私のファーストキスが……』
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憂(プロフ) - りんさん» りんさんいつもありがとうございます(*´ヮ`*) (2017年9月20日 17時) (
レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 結愛シリーズ も話が面白いです続き楽しみにしてます (2017年9月19日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» ありがとうございます笑更新遅くなりますけど続きも楽しみにしていてくれると嬉しいです( *´艸｀) (2017年8月25日 10時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Σ(ﾟДﾟﾉ)ﾉ最高!!妄想が進む!! (2017年8月24日 12時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» 小学生の降谷さん……いいですね。絶対かわいいです。作ってみます！ (2017年8月23日 22時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂 | 作成日時：2017年8月21日 0時
