降谷零 中編小説＊3

結愛シリーズ【手錠】＊下 ページ19

その時、コナンくんの頭が元太くんの顎に直撃し私の方に倒れてきて逃げることができずに下敷きになりました





カチャ





嫌な音が聞こえ右の手首を見ると手錠が着いていました。
チェーンを辿っていくとコナンくんの左手に繋がっていて、顔をコナンくんに向けると真っ青な顔でこっちを見ていて



『てへ』

「てへじゃねーよ！！バーロー！」



哀ちゃんが博士と連絡を取ってくれている間に歩美ちゃん達に遅くなるといけないとかで言いくるのて帰ってもらった



「駄目ね。明日博士が帰ってくるまで大人しくしてなさい」

「安室さんになんて言えばいいんだよ」

『流石に分かってくれるって！一晩寝るだけだよ？』

「……お前の発言に問題がある」



この手錠には鍵穴がない

解除方法は声紋認証と指紋認証

もちろん博士のが必要で、変声器の類いでは解除出来ないようになっているらしく博士が帰ってくるまでこのままでいるしかないとか



『私は両利きだからなんかあっても大丈夫！』

「そーゆー問題じゃねぇよ」



しばらくして哀ちゃんが話終わったらしくスマホを閉じて、冷めた目でこっちを見る。

博士は学会の飲み会らしく今夜は帰ってこられないらしい



「…………ここにいるしかないか。蘭に連ら」

『あ、ごめん。今日お父さん帰ってくるから帰らなくちゃいけないの』

「…………」

『もうすぐお迎えが来ると思うんだけど』





ピーポーン





『あ、来たみたいだね！』

「ハハハ、生きてられっかな」

「……生きて帰ってきたらなんか奢るわ」



世界の終わりみたいな顔をするコナンくんと、コナンくんを哀れみの目で見る哀ちゃん



ドキドキハラハラな展開ですね！



とか思って玄関を開ければドキドキハラハラじゃなくてドキドキバグバクな展開でした



『哀ちゃんありがとう』

「い、いえ」


お母さんは怒ると笑顔に花が咲くタイプの人でなおさら怖い。哀ちゃんも怯えてるよ



『結愛。新一くん。』



「はい！」と二人揃って返事をすれば長い説教が始まりました

事件に巻き込まれやすいんだから夜中は出歩いちゃいけないとか、蘭さんや哀ちゃんに迷惑かけないようにとか


この間のキッドのこと根に持ってるのかな
確かに『蘭お姉さんの家に泊まるね！』って嘘ついちゃったけど




『「本当に本当にすいません！！」』



コナンくんと息を合わせて何度も謝りました



家に帰れば今度はお父さんに説教されました
特にコナンくんが

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