降谷零 中編小説＊3

結愛シリーズ【手錠】＊上 ページ18

こんばんは！



安室心結こと、
降谷結愛です！





私は今日



人生最大のピンチです！





世界で一番怒らせてはいけない人を怒らせてしまいました





阿笠邸の玄関で鬼の形相で仁王立ちして私とコナンくんを見下ろしているのは私のお母さんこと、降谷(人1)

眉間にシワを寄せて本気で怒っています
久しぶりにキレたお母さんを見るので心臓がバグバクして泣きそうです



『どうしてこうなるの？』

『えーと、あの、うぅ…………』

「…………(人1)さん、私から話します」



言葉が出てこない私の代わりに哀ちゃんが間に入ってくれました。ありがとう哀ちゃん！

コナンくんは真っ青で固まっていて頼りになりません。それでも男か！高校生か！



哀ちゃんが私とコナンくんが手錠で繋がれている経緯をお母さんの様子を見ながら、いつもよりも丁寧な言葉遣いで話し出します





それを二人で土下座をして見守ります





もちろん頭も床につけてます









昼に少年探偵団の皆と私で阿笠博士の家にお邪魔してなんとかライダーの形をしたスイカを食べていました



元太くんと歩美ちゃんと光彦くんが

「かくれんぼしよう！」

と言い出して阿笠邸でかくれんぼすることになり



じゃんけんで負けた元太くんが鬼になって始まったかくれんぼは以外と楽しいくて

人の家の中を走り回ったりしたことなかったのでなおさらで気が付けば夕方になっていました



なかなか見つからないものだなとか思いながらクローゼットの中から顔を出せば歩美ちゃんと目が合ってしまい



「あー心結ちゃんみーつけた！」

『あ、まだ続いてたんですね』

「うん！あとはコナンくんだけなんだけど……どこにいるんだろう？」

『んー、きっとあそこかな』



顎に手を当て見当がつく場所へ向かう



「そこはもう見たよ？」

『ここもですか？』



研究室のクローゼットの中を開けてみる

ここの奥には隠し部屋があってコナンくんはめんどくさくなるとここに隠れる


入ってみるとコナンくんは寝っ転がって眠っていた

部屋の方から元太くんと光彦くんの声が聞こえてきたので歩美ちゃんにお迎えに行ってもらう

その間にコナンくんを揺すって起こそうと試みるがなかなか起きてくれない



「なんだこれ？てじょーか？」

「手錠ですね。でも鍵穴がないですよ？」

「へへ、使ってみよーぜ！」



そう言ってコナンくんの左の手首に手錠の片方を着けると、コナンくんが慌てて起き上がりました

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