【Lotus Pain】主題歌 ページ16
澄み渡る夜に
過去の記憶を辿り思い出の場所へ向かう
沢山の星が瞬く
その光は命の灯のように儚い
蓮華の花が咲き誇る思い出の地に
咲いているはずの花は枯れ果て
泥の中へ沈んでいる
(人1)は目を閉じ
”もう一度”誓いを立てる
もう”二度と”失わない為に
守ると決めたものの為に
空を見上げ願う。
『…もしも2人がまた逢えるなら幸せを』
その願いは虚しく螺旋を描き空に消えた
霞んでしまった記憶は所々しか思い出せない
不確かな記憶に”私達”は揺れている
”私”の心を焦がす
2人の声
もう果せない約束が棘のように胸に刺さる
《見たいなぁ一面に咲きほこってるところ
いつか3人で一緒に見ることができたら…》
《いつか3人で見に来よう
その時は弟子とか師匠とか関係なしにな》
笑顔が綺麗な彼女が両手を広げて私達に問いかける。
強い瞳を持つ彼は彼女の手を取り私にも手を差し伸べる。
想い合う二人。
私が壊した二人の未来。
”私”の幼い頃の
大切な思い出が
今朝夢で聞いた懐かしい声で目を覚ます
《ユウ！(人1)が来たよ！おーい！》
《アルマ煩い…早く来い》
無邪気に笑う幼い少年が私に向かい手を振る。
無愛想なもう1人の幼い少年はそっぽを向いて私を呼ぶ。
正反対な2人。
私が2人の自由を奪った。
これから起こる悲劇の結末
私だけが知っている
大切な人と戦わなくてはならない未来を
《ユウのせいで僕は…》
《…なら壊してやるよ》
大切な人との思い出を守りたくてAKUMAになった青年。
大切な人を知りたくて友を斬り生きようとするエクソシストの青年。
本当の気持ちを殺して戦い合う2人。
今度こそ私が二人を守らなきゃいけない。
大切な友達のユウとアルマを
私の弟子だった彼と彼女を
美しく咲く幻の花の姿に
私は壊れていく
《ずっと待ってる》
《愛してるずっと》
枯れたはずの花畑に淡い桃色の花が一輪咲く
強い風が吹き
またたきをすると
辺り一面に蓮華の花が咲き誇る
蓮華の花のようだと云われた
泥の中で咲き世界を芳しくする
その生き様が
まるで
エクソシストの相を顕わしてるようで
愛しいと
誰が言っていた
なら
私も最後ぐらい蓮華の花のように
天に向かって咲いてみよう
そして
私も2人のように
蓮華の花のように
泥の中へ沈んでいこう
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作者名：憂 | 作成日時：2016年10月30日 21時
