神田ユウ中編小説 (ページ2)

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《大っ嫌い》＊下ページ2

『神田…私は…ほんとは…あなたを愛している…の』

「…嫌いじゃねぇのかよ」

(人1)の鼓動がどんどん弱くなって、声も出しずらいはずなのに言葉を紡ぐ、手にも力が入っていない。

『ずっと…愛して…るわ…貴方を』

「…喋んなバカ」

もう目も合わなくなって、握られていた手はスッと地面に落ちた。

『知ってる？私ね…初めて会った時から……ずっと神田を…愛してたのよ』

『嫌いなんて…嘘…本当はずっとあいしてる』

朝日が差し(人1)の体を照らす。
金髪の髪がキラキラ輝き、青い綺麗な瞳に反射する。
神田は(人1)の体を抱き締める。

「お前はこれで…幸せなのかよ」

『かんだが生きているだけで…わたしは…幸せよ……』

最後の言葉は声にならずに、(人1)は微笑みながら短い人生に幕を閉じた。いや、もしかしたらもう何百年も生きたのかもしれない。

【大ッ嫌い】

"アレンもラビもリナも好きよ"
"神田なんて大っ嫌い！"
"優しすぎる神田なんて嫌いよ"
"ずっとずっと嫌いな自信あるわよ"

「おまえの嘘に今頃気づくなんてな。…俺もおまえが大っ嫌いだ」