きまぐれ猫は乙骨憂太に惚れました (ページ30)

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【猫化】3 ページ30

『あ！憂太せんぱーい！』

授業中、窓の外を見ていると憂太先輩達がグランドに向かっているのが見えたので窓枠から飛び降りようと足を掛けた

「ヒロイン。待て、おすわり」

『？？？今なんて？？？』

後ろから恵に声をかけられ何故か体が動き椅子に座り直した
それを見て野薔薇と悠仁は「おー！」と感動したようにパチパチと手を叩いた

え？？

自分の行動に意味が分からず
軽くパニックになっていたら恵が机の前に来た

「おて」

『待って待って？？意味分かんないんだけど？？』

掌を出した恵
何故か私は自分の手を恵の掌の上に乗せてしまった

何この敗北感

「へ～、猫化した時の調教が効いてるのね」

「俺もやってみていーい？ヒロイン！おて！」

『犬じゃないから！？』

野薔薇が何を言ってるのか分からなかったけど
悠仁が目を輝かせて掌を出してくるので必死で『やりません！』と答えると「えー」と残念そうに項垂れた

「おかわり」

『にゃ……は！やらないから！！？』

また恵の声に反応して手を出しそうになって
すぐに手を引っ込めた

「チッ」

『え？？恵さん？？』

恵がすごい嫌そうな顔をして舌打ちをした

「君達、今授業中だからね？」

『悟もなんか言ってよ！皆して私の事犬だと思ってる！！』

「お前は狂犬だよ」

『なんで？？？？』