きまぐれ猫は乙骨憂太に惚れました (ページ29)

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【猫化】2 ページ29

次の日
僕達2年とヒロインちゃんを除いた1年全員が談話室に集められた

黒猫はヒロインちゃんらしい

五条先生の話によれば、豹動家は呪力切れになると動物化しその間の記憶は一切なく1〜2週間で元に戻るらしい

呪術師の中では五条先生、七海さん、家入さん、学長、補助監督では伊地知さんしかその事は知らされていない極秘事項

僕達はヒロインちゃんと関わりが深いのと、猫化した時の面倒を見てほしいという事で教えてもらった

「いやー、扱き使いすぎちゃったw
面倒見るの大変だろうけど頑張ってね♡

とりあえず注意する事は2つ！

その黒猫がヒロインだとバレないように外では名前で呼ばない事

外に行く時は必ずハーネスを付ける事
すぐどっかに走り出して消えて大捜索する羽目になるから」

そう言ってヒロインちゃんを抱っこしている僕に紙袋を渡してきた五条先生

「これ、鈴付きの首輪とリードとハーネス。役に立つか分からないけど首輪にGPS内蔵してみたよ～前回は噛み千切られたけど」

「かみ？？」

『シャーァ』

「先生めっちゃ威嚇されてんね」

「んー、尻尾踏んづけた事まだ根に持ってるとか？」

「それ、トラウマもんですよ」

五条先生に対して毛を逆立て唸り声をあげるヒロインちゃんの背中をさすって「大丈夫だよ」と声をかけ続けると大人しくなった

「おすわり」

『にゃ』

「おて」

『にゃん』

「おかわり」

『にゃーん』

「よし、ご褒美だ」

今日は日差しが温かいので中庭で伏黒くんがヒロインちゃんを調教する事になった。"ご褒美"そう言って伏黒くんは僕にヒロインちゃんを渡してきた

ヒロインちゃんは嬉しそうに尻尾を振って僕の頬をペロペロ舐めてきた。…猫の舌ってザラザラしてて少し痛いんだよね

ヒロインちゃんが猫化して3日目、伏黒くんの調教で簡単な芸が出来るようになった。

伏黒くんと僕限定で

真希さんと釘﨑さんには申し訳無いけど……すごく嬉しい

伏黒くんに「猫になってても先輩の事は好きなんですね」と言われた時はすごく照れくさかったけど

「おーい。恵も憂太もこんな所で寝てたら風邪引くよ～」

「…五条先生？日差しが気持ちよくて」

「ヒロインは？？」

「大丈夫ですよ。先輩」

「ヒロインちゃーん！ハウス！ハウスだよー！！」

『にゃあ！！…シャーァア』

僕が名前を呼んだら走って帰ってきた
けど、僕の前で五条先生に毛を逆立て威嚇し始めた

「僕が憂太に何かすると思ってんの？」

『ウ"ゥゥ…』

「まるで狂犬だな」