【血筋】3 ページ26
私達から若干距離をとって悟と電話している茜を見ながら残りのタピオカを飲み干した
「で、ヒロインに雰囲気似てるこの子誰なのよ」
「似て、るの??女友達の中の一人の茜」
「え?親友とかそーゆーのじゃなく?」
「んー、親友っていうか親戚??」
「友達と親戚は違うだろ」
野薔薇と悠二は私と茜を交互に見て質問してくる
恵は呆れたような溜め息を吐いた
「酷くない?これでも腹違いの姉妹でしょ」
『いや、実感ないし』
「猫は置いといて、あそこのカフェでお茶しませんか??」
「これから猫の散歩に付き合わなきゃなんねぇから無理」
「〜ッ、私も連れてって下さい!
猫でも犬でもパシリでもなんでもいいので!!」
「え?え?姉妹???」
『憂太先輩がめっちゃ可愛い』
「豹動家の遺伝子やべぇな。ヒロインなんとかしろよ」
『むり』
真希は腕にくっついて離れない茜を引きはがそうとするけど茜も茜で離れようとしない
憂太先輩はずっと頭にハテナマークを浮かべて思考が止まってるので豹動家の説明を簡単にしよう
『うちはそーゆーのよくある事らしいよ
その大勢の子供達の中で相伝の術式持って産まれたのが私だけってウケるよねってだけでw』
「
『豹動家は本家分家とか関係なく相伝の術式持ってる人が当主って考え方だったから、愛人の子の私がいつの間にか当主になってて笑ったよねw』
棘先輩は複雑そうな顔をして私の頭を撫でてくれた
憂太先輩は無表情で固まった。可愛い
「ヒロインがいなかったら私達は今頃こんな当たり前な日常送れてないからね。それだけは感謝してる」
『茜がデレた』
「……ちょっと色々ズレた子だけどよろしくお願いします」
『え、高専来るんでしょ?』
「……あんたね、呪術師志望と補助監督志望だと校舎は違うし遠いし、寮も本来なら違うのよ?1日1回真希さんとすれ違えばラッキーレベルよ」
『マジか。なんで編入したの??』
「ちょっとでも真希さんとスクールライフ送りたいから」
『…私達って本当に異母姉妹なんだね』
寮までの帰り道
真希さんにマシンガントークをする茜を見て若干引いた
私も気をつけよう
「二人って見た目似てないよね?」
『私たちお母さん似だから』
「おい!ヒロイン!茜どうにかしろ!」
『すいません』
「真希さん嬉しそうだね」
「んなわけねぇだろ」
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作者名:憂 | 作成日時:2022年2月17日 20時