【血筋】1 ページ24
周りの視線が痛い
私ここにいる意味あるのかな??
学長とパンダ先輩が京都へ出張に行くと聞いたので皆で駅までお見送りした帰り、野薔薇の提案で街をプラプラする事になった
定番の待ち合わせ場所になっている時計台の下にて
私を囲むように憂太先輩、棘先輩、恵、悠仁がいる
背の低い私にここは居心地が悪い
せめてと猫耳パーカーを目深に被り通行人の女性達と視線が合わないように下を向いた
あっちこっちから女の人の突き刺さる視線や黄色い甲高い声が聞こえる
わかる〜
顔面偏差値えげつないもんね
早く野薔薇の買い物終わらないかな
真希が着いてるからすぐに終わると思ったのに
憂太先輩に買ってもらったチョコブラウニーのクレープをもぐもぐ食べながら、悠仁から簡単に作れる美味しい鍋の作り方を聞いていた
今夜は鍋パーティーなのだ
雑炊早く食べたい
いつの間にか逆ナンを受けている恵と棘先輩に腕を引っ張られ女の人との間に入れられる
「すいません。今デート中なので」と無表情で嘘を付く恵に左手を恋人繋ぎで握られ、悠仁が右側から私の腰に手を回し、棘先輩が後ろから抱きつき私の頭に顎を乗せた
…………カオス
今日何回目の逆ナンなの??もう数えるの嫌になる
乙骨先輩が「ヒロインちゃん口元に生クリームついてるよ」と言い口の端についたクリームを指で取ってくれてそれを私の口に持ってきた
ペロッとその指を舐めて女の人に向かって『私の逆ハーレム邪魔しないで貰えます?』と上から目線で言えば顔を引き攣らせて去っていく女の人達
分かる〜
面白がってる棘先輩の提案に渋々乗って指を舐めさせた本人は少し赤い顔を手で隠す
憂太先輩めっちゃ可愛い
嫌なら嫌って言ってもいいんだよ??
「なんだやっぱりヒロインじゃん」
『げぇ』
「久しぶりに会って第一声がそれってどーゆこと??」
『今は会いたくなかった』
声がした方を向けば茜がタピオカを飲みながら私の周りを見渡した
「あ!ヒロインちゃんのお友達だよね?」
「どうも。やっぱり呪術高専の子だったのね」
『え?知ってたの??』
「こんだけ呪力出てたら分かるでしょ」
『……………そうだよね〜』
"お前より茜の方が呪力感知に長けてるからな"
「琥珀も大変ね。主人がヒロインで」
『喧嘩なら買うけど???』
「二人は仲良しなんだね!」
『??そうだよ???』
「………笑顔が眩しい」
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作者名:憂 | 作成日時:2022年2月17日 20時