きまぐれ猫は乙骨憂太に惚れました (ページ23)

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✿【G】2※虫が苦手な方は閲覧注意※ ページ23

「え、ヒロインちゃんに嫌われた？」

「いや、そういう問題じゃないと思いますけど…」

「つーか、俺ら3人しか来なかったね
あんな悲鳴聞いて寝られるみんな凄くない？？」

「ヒロインの日頃の行いだろ」

青白い顔をしたのヒロインちゃんが七海さんにお姫様抱っこされ談話室を出ていった

え？しばらく距離置きましょうってどういう意味？

五条先生を見れば誰かに電話をかけていた

すぐに電話を切った五条先生は「明日の朝イチで駆除業者と清掃業者を手配したから9時までにみんな寮から出てね」と行って冷蔵庫からプリンを取り出して食べ始めた

「……ヒロインちゃんは大丈夫なんですか？」

「大丈夫大丈夫～
いつもの事だから気にしなくていいよ
しばらくは一歩も外に出ないだろうから会いたくなったら僕の家まで来てね」

「それ大丈夫じゃなくない？？？」

「いやー、ヒロインさぁ、トラウマなんだよねゴキブ○
気配感じるだけでこの世の終わりみたいな状態になるんだよね～ウケるw」

「なんでトラウマになったん？」

「僕と出会った頃のヒロインって

頭が高くてクソ生意気でマジで可愛げなくてさぁ
ゴキブリも他の虫も全然平気でキモいホラー映画とかも無表情で見れちゃうタイプだったんだよね

ある日、琥珀がゴキブ○追っかけて自販機の下に潜り込んでとっ捕まえてヒロインの所まで咥えて持ってきたの
そしたら、琥珀の口から素手でゴキブリ取ってポイッって投げて足で踏み潰してさぁ～ゾッとしたよね

たまたまね
他にもゴキブリが自販機の下にいるのが見えたからさぁ、バレないようにヒロインの後ろに回って自販機の下にいたゴキブリを術式使って引き寄せたら、まさかのうじゃうじゃ出てきちゃって、それがヒロインにね。うん。わかるでしょ？

あれはキモかったわ。僕でも鳥肌立った
硝子なんて持ってた缶コーヒー落としちゃったからねww

…………本当キモチ悪かったわ」

「トラウマの元凶先生じゃないですか！？」

「それから、ゴキブ○についてあることないことたくさん話してあげたら真に受けて1ヶ月寝込んじゃって大変だったよ」

「大の大人が寝込むほどのトラウマ与えないで下さいよ」

「ちなみにヒロインが今の段階でこの世で絶対に勝てない存在は僕とゴキブリだけだね！」

「先生はいったいヒロインに何したん？？？」

「ヒロインちゃんは知ってるんですか？
五条先生のせいだって」

「後始末はするからさ。内緒ね？」

「先生サイテー」

「人としてどうかと思います」