きまぐれ猫は乙骨憂太に惚れました (ページ15)

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✿【重い日】2 ページ15

トイレの外が騒がしくて頭に響く
もう少し静かにしてくれ

「伏黒くん！ヒロインちゃん置いてきて大丈夫なの！？
すごく苦しそうだよ！やっぱりなんかの病気なんじゃ！？」

「お、俺やっぱり家入さん呼んでくる！？？」

「あー、大丈夫ですよ。虎杖も落ち着け
釘﨑は今日任務で夕方には帰ってくるな。真希さんは？」

「狗巻くんと任務に行ってるよ！
たぶん夜には帰ってくると思うけど……
そんな事よりヒロインちゃんだよ！」

「……………二人とも察してやれ」

「「なにを？？？」」

「まじか」

外が静まり返った
たぶん恵が私の状況を話してくれたんだろう

恵に可哀想なことさせてる……
思春期の男の子の口から生理って単語は言いづらいよね

明日にでもハーゲンダッツ買ってあげよう

談話室のソファーの上で目が覚めた

「あ、ヒロインちゃん！体調はどうかな？？」

『あー、だいぶ良くなりました
お見苦しいところお見せしてすいません』

「え、いや、僕の方こそ気が付かなくてごめんね
女の子は大変なんだね…何かして欲しいことあったら言ってね」

『………じゃあ、頭撫でてくれると嬉しいです』

「うん！」

憂太先輩が私の頭を優しく撫でてくれる
また寝そうになるのを堪えながら、起き上がろうとすると体が重くて動けない

胸の上にブランケットと琥珀が乗っていた
しっぽで私のお腹をポンポンしてくれてる
目が合った瞬間あくびをされた

可愛いから許そう

足元がふわふわ擽ったいと思い頭だけ動かして見てみたら
たまちゃんの背中に私の足が乗っていた
温めてくれたんだ優しい子だね

『…………幸せ』

幸せすぎる
隣に憂太先輩がいて猫と犬の温もり感じられるなんて夢みたい

恵と悠仁はコンビニに行ってきたらしくビニール袋の中には大量のスナック菓子、おにぎり、コーラなどが入っていた

恵はホットミルクを作って私にくれた

『なんかパーティーでもするの？』

「ここで映画見ようと思って買ってきた！
恋愛、アクション、ミステリー、ホラーどれ見る？？」

「ヒロインは釘﨑か真希さんが来るまでここに居ろよ
どっかで倒れられたら困る」

「吐きそうになったり…トイレに行きたい時は言ってね？あ、言いづらかったらたまちゃんにでも良いからね！」

私の周りに座る男子3人
至れり尽くせりな状況に口元が緩む

『めっちゃ最高じゃん……これからもよろしくお願いします』

「今回だけに決まってんだろ」

『やっぱり？？』