暗殺教室3(タイトルはまだ決めていません)

106話 ページ6

「それに加えてAの身体能力はクラスの中でも唯一烏間先生に対抗できる可能性を持っている。そりゃ相手側にとって厄介だろうねぇ」


『わかってたからあの時崖から突き落としたと？』


「……やっぱ根に持ってる？」




違うし。あれは別に怪我しなかったからそこまで気にしてない。ただ純粋に聞いただけ


堀部君の気持ちはわかる。私だっていじめられたとき話しかけられて優しくされたらその人に懐いてしまうと思うから

だけどもしあの時私が毎日のように会う約束して仲良くなってたら、堀部君は触手を……




「自分のせいにしてる顔」




え？そんな顔してた？




「はぁ…Aは何でもかんでも自分のせいにしすぎ。そんなこと考える暇があるなら、良い方向に持っていく方法を考えなよ」




良い方向に持っていく方法…？

そうだよね、そっちの方がいいよね


気持ちを持ち直し、業に笑顔でお礼を言うと業はにやりと笑った

……あれ？なんか嫌な予感がするんだけど気のせいかな




「お礼はAからのキスでいいよ」


『絶対嫌だ』




夏休みから思ってたけどキスとか付き合ってないのに可笑しくない？

嫌ってわけではないけど、恋人同士がすることをやるのは恥ずかしいし

で、でもほっぺくらいなら……


業の腕を掴んで引っ張り、頬にちゅっとキスをした

そしてすぐに離れてやっと見えてきた家の方に走っていく




『これで勘弁してね、業。送ってくれてありがと。また明日』


「………は？」




恥ずかしくて業の返事を聞く前にひょいひょいっと自分の部屋の窓まで上がって靴を脱ぎ入った

我ながら自分らしくないことをしたような気がする。と言うかほっぺとはいえ自分からキスだなんて私何やってんだ！明日業に普通に接することできるかな？……ま、なんとかなるか





あれから殺せんせーが学校に忘れた鞄を持ってきてくれた

そして堀部君の触手も無事切り離せたことも教えてくれた

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