暗殺教室3(タイトルはまだ決めていません)

146話 ページ46

教室で昨日の演劇について話し合う

楽しかったけど、杉野君の顔がすごくて演技力がすごかったという話に。すごく怖い顔してたし…




「神崎さんと共演できるから力入りすぎてよ…こんな顔したら嫌われるぜ逆に」




その神崎さんが真横に立ってるのにそれ普通に言うんだ…



そんなことないよ、と神崎さんが杉野君に言った




「演技力ある人ってかっこいいなってすごく思った」




笑って言う神崎さんは流石E組のマドンナというか…女神に見えた

杉野君が神崎さんの言葉に嬉しそうに反応した



それから次の暗殺の計画について話す

気づいたときにはカエデちゃんと潮田君がいなくなっていてどこに行ったんだろう？と思ったときだった

ドォンッ

大きな音と地震のような揺れ。何事かと思って外に出るとぼろぼろの潮田君が…そして体育倉庫には大きな落とし穴もあった


その落とし穴から殺せんせーが出てくる。殺せんせーはハァハァと息がきれていた

続いて飛び出してきた髪をほどいたカエデちゃんの首から緑色の触手が生えていた




「あーあ、渾身の一撃だったのに。逃がすなんて甘すぎだね、私」


「茅野さん、君は一体…？」




カエデちゃんに聞く殺せんせー

カエデちゃんはもはや別人のような雰囲気だった




「ごめんね、茅野カエデは本名じゃないの。雪村あぐりの妹……そう言ったら分かるでしょう、人殺し」




雪村あぐり…って私が停学中、留守を何度も使ってんのに何度も何度も訪問しにきて無視してるのにドアの前で自分の名前を毎回のように言って私でも覚えちゃった殺せんせーの前のE組の先生のこと？


今のカエデちゃんの言い方からして、死んだってこと…？




「しくじっちゃったものは仕方ない…切り替えなきゃ。明日また殺るよ、殺せんせー。場所は直前に連絡する。触手を合わせて確信したよ…必ず殺れる、今の私なら」




カエデちゃんは触手を利用しながら飛んでどこかへ行ってしまった

堀部君はそんなカエデちゃんを見てありえないと言う

メンテ無しで触手を生やしていたら地獄の苦しみが続いていたはずらしい。それを今まで表情に出さずにむしろ笑って過ごして耐えきっていたなんて……

堀部君でさえ耐えきれず暴走していたのに…

147話→←145話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す