暗殺教室3(タイトルはまだ決めていません)

139話 ページ39

5教科の問題集と5つの手榴弾。その中の4つは対先生用の手榴弾で残りの1つは対人用の本物

どれも見た目や匂いに見分けがつかず、ピンを抜いてレバーが起きた瞬間爆発する仕組み




「ピンを抜き、問題集の適当なページにレバーを起こさないよう慎重に挟む。これを開き、ページ右上の問題を1問解いてください」




説明しながら手榴弾をセットしていく理事長

そんなのページを開いた瞬間に爆発する。だけど問題を解くまで動いてはいけない…問題を解けたら爆発する前に閉じればいい

だけどこれはあまりに殺せんせーには不利すぎないか？

殺せんせーがはじめの4冊。終われば理事長が最後の1冊


殺せんせーが勝てる可能性はたったの20%。しかも殺せんせーってテンパると人並みに落ちるんじゃなかったっけ？




「さぁ、チャレンジしますか？これはあなたの教職に対する本気度を見る試験でもある。私があなたなら、迷わずやりますがね」


「…勿論、やりましょう」




大丈夫なんだろうか…？

殺せんせーは数学の問題集の前に立つ。理事長は教室の扉の方に移動して殺せんせーに話しかけた




「問題集を開けた瞬間、解いて閉じれば爆発しない。あなたのスピードなら簡単かもしれませんね」


「も、もろ、もちろんです！」




そう答える殺せんせーに不安しかない


一瞬でページを開いた殺せんせー。だけどテンパってすぐに解くことができず爆破した

殺せんせーの体は今までに見たことのないダメージを負っていた。みんなが不安そうに殺せんせー…と言う




「まずは1ヒット。あと3回耐えられればあなた
勝ちです。さ、回復する前にさっさと次を解いてください」




あと3回なんて耐えられるはずがない。だって1つで殺せんせーの顔が4分の1くらい溶けてるんだよ？




「弱者は暗殺でしか強者を殺せないが、強者は好きな時に好きなように弱者を殺せる。この心理を教える仕組みを全国にばら撒く。防衛省から得た金とあなたを殺した賞金があれば、全国に我が系列校をつくれるでしょう」




さっ、殺せんせー…私の教育の礎になってください


そう言った理事長の目は、やっぱり誰よりも冷めていた

140話→←138話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す