136話 ページ36
浅野学秀から見た今のA組はまるで地獄のような場所になっているらしい
「Ｅ組への憎悪を支えに限界を超えて、勉強させる。もしあれで勝ったなら、彼らはこの先その方法しか信じなくなる」
敵を憎しみ、蔑み、陥れることで得る強さは限界がある。君たち程度に手こずる程だ
彼らは高校に進んでからも僕の手ごまだ。偏った強さの手ごまでは…支配者を支える事は出来ないんだ
時として敗北は…人の目を覚まさせる
「だからどうか正しい敗北を、僕の仲間と父親に」
そう言って私達に頭を下げた浅野学秀。あのプライドの塊のような浅野学秀が頭を下げるなんて…
……なるほどね。こういう人だから彼には人望がある。見下すのは良くないけど、こうやって本校舎の人達にためにしている
思ったより良い奴だった、浅野学秀
「えぇ？他人の心配してる場合？1位取るの君じゃなくて俺なんだけど」
浅野学秀に近づき余計なことを言う業。いや1位本気で取ろうとしているのはわかってるからこの状況で雰囲気崩すこと言わないで…
べー、と浅野学秀に向けて舌を出している業を見て呆れてしまった
「1位は俺で2位はA、その下もE組。浅野君は10番あたりがいいとこだね」
え、私も一応1位狙ってるんだけど
「おうおう、業が遂に1位宣言」
「1学期期末と同じ結果はごめんだけどね」
村松君と孝太郎君がそう言って、寺坂君がニヤニヤ笑いながら業の肩を掴む
今度は俺にも負けんじゃねーのか？と言った寺坂君。業は頬を少し赤くさせ俯く
何その反応可愛いすぎ…
恥ずかしさに耐えれなかったのか業は寺坂君に何度も腹蹴りした
自業自得だよ寺坂君…でも業が恥ずかしがってるの見れたから私は寺坂君に超感謝
磯貝君が浅野、と話しかける
「…今までだって本気で勝ちに行ってたし、今回だって勝ちに行く。いつも俺等とお前等はそうしてきただろ。勝ったら嬉しくて、負けたら悔しい。そんでその後は格付けとか無し。もうそろそろそれでいいじゃんか」
「余計なこと考えてたんでないでさぁ…殺す気できなよ。それが一番楽しいよ」
いつも通りに戻った業が言った
浅野学秀はそれを聞いてにやりと笑う
「面白い。ならば僕も本気でやらせてもらう」
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リアン - 早く新しい話を更新してください (2023年4月26日 22時) (
レス) id: 81dd48531d (このIDを非表示/違反報告)
8hc - 作者ページ見たら5日前に更新があったので…！ この小説の続編はもう出ないのでしょうか(´；ω；｀) (2022年7月8日 23時) (レス) @page50 id: 5316ade6bc (このIDを非表示/違反報告)
キウイ - めっちゃ面白いです！続きが気になって仕方ない！更新楽しみにしてます！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 天然angelさん» 了解しました！ (2020年8月19日 12時) (レス) id: acb22861a5 (このIDを非表示/違反報告)
天然angel(プロフ) - ゆめさん» 出来ればどちらも… (2020年8月18日 16時) (レス) id: eafefc1ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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