132話 ページ32
「君の進路希望を教えてください、清華さん」
椅子に座って私を見る殺せんせーに、私ははっきりと答えた
『私は今希望する進路はありません』
そう、今はない
だけど…
『いつか、なりたいものが見つかったときのために…沢山のことを学び続けようと思いました』
「君がいつか、本当になりたいものが見つかるように…先生はずっと応援していますよ」
お辞儀をして職員室を出た
教室に戻ると凛香に進路は決まった?と話しかけられた
私は首を横に振る
『ないけど、いつかの時のためにたくさん事を学ぶことは決まったよ』
「…そう。Aなら大丈夫ね」
『凛香も、なりたいものに向けて頑張ろうね』
「そーそ。なりたいもの見つからなかったらAはそのまま専業主婦でもいいし」
……業は何でそんなにそんな話するの。私に家で働けと?
業と、夫婦…?
うわあああああ!!何恥ずかしいこと考えてんの私!業が嫁とか主婦とか言うからだ!
恥ずかしくて業の背中をバシン!と叩いてしまった
「っいて!怪力かよ」
『怪力で悪かったわね!……それに、まだ浅野学秀に勝ってないでしょ』
「…全力でやって全力で勝つよ。だからAは今まで通りやりなよ。俺が全て、上手く行くようにするからさ」
業が私の腰に手を回し、抱きしめる。私はそれに応えるように業の肩に手を回して抱きついた
「いい雰囲気のところ悪いんだけどさー、みんな見てんだけど。それにお前等もう付き合ってんの?それともまだなの?」
「まだだけど?」
「「紛らわしいわ!」」
「何か事情があるか知らんが、紛らわしいからさっさと付き合ってくれ……」
前原君がやれやれ…という感じに言った
そんなに紛らわしかったかなぁ…
業がお父さんに宣言してから一応唇のキスは一回もしていないんだけど…ってそれはみんなの前でしないし関係ないか
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リアン - 早く新しい話を更新してください (2023年4月26日 22時) (レス) id: 81dd48531d (このIDを非表示/違反報告)
8hc - 作者ページ見たら5日前に更新があったので…! この小説の続編はもう出ないのでしょうか(´;ω;`) (2022年7月8日 23時) (レス) @page50 id: 5316ade6bc (このIDを非表示/違反報告)
キウイ - めっちゃ面白いです!続きが気になって仕方ない!更新楽しみにしてます! (2020年8月29日 21時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 天然angelさん» 了解しました! (2020年8月19日 12時) (レス) id: acb22861a5 (このIDを非表示/違反報告)
天然angel(プロフ) - ゆめさん» 出来ればどちらも… (2020年8月18日 16時) (レス) id: eafefc1ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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