乱入者たち。01 ページ41
ホワイティベイが湾頭を砕氷船で突き崩し、湾内へと攻め込んだ。
戦況は五分五分。どちらが勝つのか負けるのかも分からない。Aは必死に海兵を蹴散らし、前線を突き進む。傍で仲間が撃たれて倒れた。呻き声が聞こえたが振り返らずに目の前に立つ海兵を鋭い爪で引き裂く。
どこから攻撃されるか分からない状況で仲間を気にしていれば、自分の命がなくなるかもしれない。
突然戦場がざわめいた。頭上を指差し、何か叫んでいる。攻撃の手が緩んだ隙をみて、Aも空を仰いだ。
「――はぁッ！？」
海軍の軍艦が一隻、真っ逆さまに湾内に落ちてくる途中だった。ぱっかりと口を開けて軍艦を目で追いかける。軍艦は海面にぶつかり大きな波飛沫を上げて、真っ二つに割れた。沈みかけた軍艦に必死にしがみ付いている白黒縞模様の――囚人服らしきものに身を包んだ男達が遠目に見える。一体全体何事なのか。誰もが軍艦を見つめ動きを止めている。
壊れた軍艦によじ登った男の姿に俺は目を見開いた。否、この場にいた全員が目を丸くした。
「エ〜〜ス〜〜〜〜！！……！やっと会えたァ！！助けに来たぞ〜〜〜！！」
赤い服の男――ルフィは嬉しそうに頬を緩め、エースに向かって手を振った。その隣にはいつぞや戦ったクロコダイル、よく分からないが顔の大きな人、赤い鼻の男、魚人族の男――背後には囚人服の男達が雄たけびを上げている。
彼らの登場に戦場に衝撃が走った。驚くもの、怒りを露にするもの、冷静に状況を見るもの、顔を赤らめるもの、それぞれ反応を示す。
「お父さんッ！！」
不意にクロコダイルがお父さんに鋭い鍵爪を振りかざした。それを見た俺はぎょっとして声を上げ、そちらへ向かう。
鍵爪がお父さんに届くよりも前にルフィが間に割り込み、鍵爪を蹴り飛ばした。お父さんが一センチたりとも動こうとしなかったのはルフィが守ってくれると分かっていたからだろう。
退いたクロコダイルに白ひげの仲間がさっとお父さんを庇うように立塞がる。
ルフィがいるのならお父さんは大丈夫だろう。俺はほうと安堵の息を吐き、刀を振るってきた海兵を尾で張り飛ばした。
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1(プロフ) - × ×さん» お読みいただきありがとうございます！ここからは展開がとても早くて、もうちょっとでラストです(*^^*) (2021年4月19日 20時) (
レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - 二日遅れてしまいましたけど、読ませていただきました！ここから展開がどうなるのかワクワクドキドキです！ (2021年4月16日 10時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
1(プロフ) - × ×さん» コメントありがとうございます！とても励みになります(*^^*)本日更新致しましたのでぜひ読んでいただけると幸いです！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます-_-b (2021年4月13日 2時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1 | 作成日時：2021年4月9日 0時
