流れる血。02 ページ40
「フッフッフッフッ……」
ふわりとAの目の前をピンク色のファーコートが過ぎる。身を震わせAは素早く不気味な笑い声を発するピンク男から退いた。
男は気にした様子もなくオーズの背後へと着地する。それと同時に音もなく、オーズの右足が脛から切り落とされた。宙を舞う大きなオーズの足にAは目を見開く。男に一切の攻撃の動作は見られなかった。どういう事なのかさっぱりわからなかったが、あの男も能力者なのだろう。
「面白ェ！！フッフッフッフッフッ！！」
戦いの真っ只中だというのに男は何が面白いのか独特な大笑いをする。笑う男に顔を顰め、俺は今度こそ膝をつき歩けなくなったオーズの傍へと向かおうとした。
「"白銀"を狙えェエエエ！！！」
「なっ……クソッ！」
オーズからAへと狙いを変えたのだろう。幾つもの砲弾がAへとせまる。当たっても大したダメージはないとはいえ、当たらないに越したことはない。苦虫を噛み潰しながらAは高度を上げて砲弾を避けた。しかし海兵は執拗にAを狙い迫撃砲を放ってくる。砲弾を弾き返したり、氷の棘で潰す。
「オーズ！！」
はっとして顔を上げる。いつの間にかオーズからかなり離れてしまっていた。オーズの胸部から背中の方へ大きな黒い槍のようなものが突き刺さっている。エースに向けて伸ばされた手は届くことなく、地面へと落ちた。
「オーズを踏み越えて進めェ！！！」
背後から鋭い指示が響き渡る。オーズが倒されても、誰一人として挫けない。怯めば自分が死ぬことになる。動かなくなったオーズから視線を強引に離し、Aは眼下にいる海兵に炎を吐き出した。
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1(プロフ) - × ×さん» お読みいただきありがとうございます！ここからは展開がとても早くて、もうちょっとでラストです(*^^*) (2021年4月19日 20時) (
レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - 二日遅れてしまいましたけど、読ませていただきました！ここから展開がどうなるのかワクワクドキドキです！ (2021年4月16日 10時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
1(プロフ) - × ×さん» コメントありがとうございます！とても励みになります(*^^*)本日更新致しましたのでぜひ読んでいただけると幸いです！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます-_-b (2021年4月13日 2時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1 | 作成日時：2021年4月9日 0時
