彼女との関係性 01 ページ6
Aという人間は変人の多い魔剣教団の中でも比較的常識人という印象だった。気のいい明るい性格の彼女はじめじめとした技術局ではかなり浮いていたが、その腕は申し分なく、技術局長のアグナスにも認められていた。
本来ならば技術局員と騎士団員は接点がなく出会うこともなかったのだが、彼女の開発したイクシードシステムの搭載された大剣──レッドクイーンはネロにしか扱えず、必然的に彼女との接触は多くなった。人を見た目で判断するようなタイプではなく、初めて会った時、ネロの銀髪を見ても一切驚いたり、奇異な眼差しで見てこなかったのを覚えている。その人柄の良さからキリエと仲良くなるのもすぐだった。
ネロの扱う銃──ブルーローズも彼女が親身になって協力してくれたお陰で完成したのだ。
そんな彼女が教団のあんなふざけた計画に協力していたのを知ったときのショックは大きかった。ただ悪魔の研究をしたかっただけなのだと、謝罪を重ねていたのがネロの中の彼女の最後の記憶だ。事件後、彼女の姿は教団内にはなかった。ネロはてっきり彼女もまた帰天し、ダンテに殺されたのだとばかり思っていた。
キリエの泣き顔を思い出して、ネロは眉間にシワを寄せる。心優しいキリエを泣かせた罪は重い。生きているというのなら何が何でも探しだして、キリエに謝罪してもらわなければ気が済まない。
乱暴に地を蹴り、高い建物から眼下に見おろす。すぐにその姿は見付かった。ヘルカイナに囲まれた彼女は全く動揺した様子もなく、刀を構えていた。
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1(プロフ) - haruさん» 何だかんだ彼は絶対面倒見のいい性格だと思うので、やっぱり戦えるって分かってても守ってくれそうですよね!中々更新できずに申し訳ないです( ;´・ω・`) (2021年6月1日 20時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 更新お疲れ様です!ネロが過保護なのすごいわかる気がします笑 (2021年5月27日 16時) (レス) id: 5f233452c4 (このIDを非表示/違反報告)
1(プロフ) - haruさん» コメントありがとうございます!こんな拙い文章ですが読んでいただけてとても嬉しいです! (2021年4月20日 22時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - いつも楽しみにしてます! (2021年4月19日 21時) (レス) id: 5f233452c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:1 | 作成日時:2021年3月22日 0時