8話 ページ9
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正田「そういう優しいところも私、棗君達の魅力だと思うの♡」
『(相変わらず調子いいな、正田は…(呆)』
飛田「みかんちゃん大丈夫!?」
飛田は心配し、床に降ろされた蜜柑に駆け寄った。
棗「おい水玉。お前どういうアリス持ってんだ」
『ああ、それは俺も気になるなぁ。鳴海になんて言われたの?』
しかし蜜柑はべっ、と舌を出し誰が言うかと教えなかった。実際は何も知らないのだが。
心読み「……そういえばウチってホンマはどう言うアリスもってるんやろ、先生はウチをアリス言うてくれたけど全然そんなんもってる兆しなんてないしなー
ウチってばホンマにアリスなんかな〜なんて☆」
心読みのアリスによって蜜柑の心の中を読まれてしまい、教室の中はざわざわし出した。
『(マジか…自分のアリス知らないって。まさか普通の人間を入学させるほど鳴海はバカじゃないと思うんだけど…)』
この事実に、正田が黙っているわけもなく
正田「信じらんない!その子自分のアリスも知らないの!?
なんでそんな子がこの学園にいるわけ!?」
蜜柑「え…」
正田「おかしいわよそんなの。まさかこの子アリスを騙って潜り込んだんじゃ!ずうずうしいっ」
蜜柑「な…そんなこと……っちゃんと鳴海先生がうちの事アリスやて」
正田「へえーだったら証拠見せてよ」
蜜柑「な…」
正田「ほらはやく」
蜜柑「だ…大体アリスアリスてさっきから何やねん!そんなにアリスが「えらいわよ」正田
正田「えらいわよ」
言われる前から即答した正田に蜜柑は言葉を詰まらせる。
正田「…あなた何も知らないみたいだから教えてあげるけど、私達アリスは国に認められ保障されてる特別エリートなのよ。個性を自分に見合った場所で発揮することによって、政治・芸術・学問いろんな分野で多大な功績を残してきたわ。この国のスペシャリストはほぼアリスで成り立っているといっても過言じゃないのよ。アリス以外の人間なんてアリスに群がって恩恵を受ける寄生虫か手足となるだけの働きアリ。いわばただの引き立て役よ。
私たちは選ばれた人間なの。使い捨てのいくらでも代わりのきく一般庶民とは人間の格が違うのよ」
蜜柑「ふざけ…」
周りにいるみんなの目を見て、蜜柑は口を閉ざした。
正田の言ったことは正しいのだと、みんなそう思っているようで…
蜜柑「蛍…」
まさか蛍は違うよね
村の人たちやウチの事 そんな風に………
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toyo3633(プロフ) - こんにちは、この小説を楽しく読ませてもらっています。学園アリスの特に男主ものが大好きです。これからも更新お願いします。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 5efbced553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カワサン | 作成日時:2021年5月10日 2時