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41話 ページ42

蜜柑「な…何やねんお前っっ
人にいきなり掴みかかって!ふざけんなアホ、ボケッ」


そんな蜜柑に目も暮れず、ポケットに手を入れ壁に寄りかかる棗。


蜜柑「無視かコラーーっっ」

『まあまあ、落ち着けって』


暴れる蜜柑を抑えながら宥めるA。

するとそこに、中等部の生徒が通りかかった。


「おいあれ、棗じゃん」

「優等生のAくんもいるじゃん。女といちゃついて堂々と授業サボりか?
幹部生はいい身分だな」

「あれ?こいつもしかして、例の星なし?結構いけてる」


『はあ…棗、佐倉、行こう…っておい!』


こちらに聞こえるようにわざとらしくそう話す先輩たちに、Aはこの場を去ろうと2人に声を掛けた。…が、

2人は先輩の1人が発した[女]という言葉に、棗が「誰が誰の」とため息をついたことに蜜柑が怒り、こっちのセリフじゃっと揉めていたのだ。

慌ててAも止めに入るが、その様子を見ていた先輩たちは少しイラついた様子でまた声をかけてきた。


「何だー?無視かよ」


棗はそれすら無視し、その場を去ろうとするが、


「おい待てよ、人殺し」


パーマのかかった髪をした先輩の言葉に立ち止まった。
蜜柑は何が何なのかわからず、目を見開き驚いていた。Aはその先輩をただ睨みつけていた。


「言っとくが俺たちはお前みたいな危険能力、幹部生だなんて認めてないからな。
天才とか言われて調子乗って、でかい面してんじゃねーぞ。
大体お前が幹部生でいられるのは、ただペルソナのお気に入りってだけのことなんだからな」


そんな先輩の言葉にイラついたのか、アリスを使おうとした棗を、Aは棗の肩に手を置き止めた。


棗「…A」

『まあまあ、落ち着きなよ。
どーーせ自分に才能がないのを認めたくなくて、初等部にして幹部生の俺たちを妬んでるだけなんだから!』


満面の笑みでそういったAに先輩たちが怒っていたが、気にせず立ち去ろうとした時。


「待てこのやろう!お前ら、この女どーなってもいいのか!?」


と、蜜柑のツインテールの片方を引っ張り脅してくるパーマの人。


「てめーの女見捨てる気か!?」

棗「…はっ」


棗は鼻で笑うと、そのまま立ち去っていった。

行ってしまった棗に驚き引き止めようと先輩は声をかけるが、棗はそのまま見えなくなってしまった。


『ま、そうなるよなぁ…』


置いて行かれた蜜柑はもちろん暴れまくったのだった。
そのすぐ側の木の上で寝ている人がいるとは知らずに。

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toyo3633(プロフ) - こんにちは、この小説を楽しく読ませてもらっています。学園アリスの特に男主ものが大好きです。これからも更新お願いします。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 5efbced553 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カワサン | 作成日時:2021年5月10日 2時

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