ー宮田俊哉主演ー短編集

チビだけど‥KiM ページ3

「ねぇねぇ！キタミツ！」

たまにこうして近寄ってくる、鼻のデカイこいつ。

可愛い？弟の一人、なんだけど

こういう時は大体悩みごとがある時。

俺だっていつもバカにしてるわけじゃなーい！

コイツの相談にも乗ってやってんだ。

‥俺だってこのグループの最年長ですからね


「‥‥今日はどうしたんだ？」

すると、えびす顔でニコニコしてたコイツが一転‥超！真顔になった。

普段笑った顔しか見ない人が真顔になると‥‥‥こわ！

‥あぁ、いけないいけない！

「‥‥はぁ。‥あの、ね？」

なんだなんだ？

「‥‥好きな人が‥いるんだけど‥」

うん。知ってる。バレバレだもん。

「‥玉、だろ？」

「っえ！？なんで？え？」

うるさいから無視しとこ。

まぁ‥こんなのすぐ、解決するだろ。

どうみても、両思いだし

でも、そんな事言ってやんなーい！

また、調子に乗り出すだろうから(笑)

でも、アドバイスはしてやるよ

「お前が玉に告ればいんじゃね？」

「えぇ？そんなの無理‥」

「うるせぇ！ゴチャゴチャ言うな！」

「だってさ？‥‥だって」

「はい。じゃー行ってこい！」

そう言って、俺は無理やり玉の所へ行かせた。







‥‥‥‥俺っていい奴、じゃんか。

チビなだけじゃ、ないしね！

アイツの事が‥‥‥‥好きなのも、知られなければこのグループは仲良くしていられる。

宮田の好きな人知ってたのは、ずーーっと見てたから。

からかってたのは、恥ずかしいし、バレたくないから。

玉とのライブ結婚式の夜は毎日泣いてた。

俺も‥‥玉になりたい。なんて何度思った事か

『好き』なんて、一生言ってやんない。

アイツ‥‥オタクだし‥


でも、いいんだ。

俺達は最高のグループでありたいから。

一生
宮田が
みんなが

笑顔でいられますように。

夢見る？‥TM‥→←おそろい‥FM‥

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す