シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ48)

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第396話　似てるねページ48

一日、何事もなく帰宅。

部屋に入った瞬間にジェジュンの香りがうっすらして、今日はもうジェジュンがいないんだって思ったら寂しくなったけど、昨日まで幸せだったことを思い出しながら夕飯を作る。

作った料理をテーブルに並べると、こんなにこのテーブルって広かったかなぁって思った。

ずっと一人だったのに…

一人でもわたしは大丈夫だと思っていたのに。

目の前にいない人の名前を呟く。

「ジェジュン…」

なんだかさっきよりもグッと寂しくなってきた。

さっさとご飯を食べて、お片づけ。

そして、カコちゃんにメールすることにした。

あのあとチャンミンに送ってもらってたけど、大丈夫だったか気になっていたから。

【カコちゃんーん！この間はありがとう。ちゃんと家に帰れた？】

数分後、カコちゃんからの着信。

カコ「Aちゃーん、怖かったよ！」

第一声がそれなんだ。

「チャンミンに何かされた？」

カコ「それがねっ！！！ずっと無言でさ……なんていうか、怒ってますオーラガンガン出してて…うぅ…」

そっか、カコちゃんを連れ帰ったオーラそのままで送ったのね。

あれはかなり怖かった…

「でもちゃんと送ってくれたんでしょ」

カコ「送ってくれたけど…でねっ！タクシーのお金払おうとしたら、また怒るんだよ。あっ！！！そういえば、あのお店で会計してないよね？」

「あっ」

そういえば、してない！

カコちゃんを気にしすぎて、忘れてた。

誰が払ったのか、ジェジュンに聞かなきゃ。

「ごめんね、わたしもすっかり忘れちゃってた。ジェジュンに聞いとくね」

カコ「そーして！見ず知らずの初対面の人に払わせたなんてありえないもん。タクシー代はいっくら言っても受け取ってもらえなかったけどね…」

最初にジェジュンに送ってもらった時のことがフラッシュバックする。

「なんかね、韓国の人は女の人に払わせないって言ってた」

カコ「韓国って、あの子達韓国人なの？！だから、カタカナ名前？？」

かなり驚いてるけど、普通の日本人でああいう名前ってある？

だけどわたしも最初は似たような感じだった。

人の事は言えないな。

「韓国人だよ。どこの人だと思ったの？」

カコ「芸名かと思ってたんだけど。違うんだねー。やたらかっこ良かったけど、何してる人なの？」

やっぱしわたしとカコちゃんはそういうトコ似てる。

だから、クスっと笑ちゃった。