シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ20)

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第368話　不穏な空気ページ20

お土産でワイワイしてたけど、チャンミンの姿がないことに気付いていた。

4人で帰って来たって言ってたよね。

「人数が足りない…」

ボソッと言った言葉に、ジェジュンが「ん？」と聞き返す。

「チャンミンがいないなぁ～って思って」

一瞬、ジェジュンが眉を寄せ顔を顰める。

JJ「気になるの？」

「みんなで帰って来たって言ってたから」

YN「チャンミンは寝てるよ」

YC「強制的にベットに連れてったんすよね～」

「どこか具合でも悪いの？」

なんだかイヤな予感がする。

わたしの脳裏を過ぎったのは…

YN「そんな心配そうな顔しないで。風邪引いただけだし。それにもう治りかけてる。もすぐ仕事がはじまるから体調を万全にする為に寝かせたんだ」

やっぱりそうだった。

どうしよう…

わたしのせいだ…

手に持っていたお土産が手からすべり落ちる。

頭で考えるよりも身体が先に動いて、チャンミンの部屋に行こうとしたら、ジェジュンに手首を掴まれた。

JJ「どこ行くの？」

「あ…チャンミンに…」

JJ「チャンミンがなに？」

どんどんジェジュンの顔が怖く歪んでいく。

「あの…だって…」

掴まれた手首にジェジュンの指が食い込んで来て痛い。

離して欲しくて振りほどこうとするほど、ジェジュンが力を入れて、怖い目でわたしを見つめてくる。

目を伏せわたしは視線を逸らした。

さっきの和気藹藹の空気が、一変して居た堪れなくなってくる。

なんで、そんな怖い顔するの？

まだ変な風に誤解してる？

聞きたいけど、みんながいる前で聞くことじゃない。

YC「ヒョン、二人で話したら？」

不穏な空気を破るように、ユチョンさんがわたしたちの前に立った。

YC「手、離してあげて」

JJ「ユチョンっ、ほっといて！」

YN「ジェジュン、何してるんだよ」

ユノさんまで来て、わたしは背の高い男に囲まれる形になる。

その時、

バタンとどこかの扉が開く音が部屋中に響く。

次に、

明らかに不快だと言わんがばかりにドスドスと足音を鳴らす音。

リビングに入ってきたのは、目を三角に吊り上げたチャンミンだった。

CM「あーーー！うるさすぎて寝れませんよ」

いつもと違う割れたような声のチャンミン。

囲まれた隙間から見るチャンミンは、顔色もよくなく心なしか顔が病的にほっそりしていて…申し訳なくて胸が痛くなってくる。

「…チャンミン」

CM「かわいいマンネが風邪引いてるってゆうのに、もっと気を使えっ！」

そのあとにわざとらしくゴホゴホと咳き込んだ。