シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ19)

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第367話　お土産ページ19

リビングに行くと3人はソファに座って、わたしに「おいでおいで」と手招きをする。

JS「A、お土産っ！」

ニコニコしたジュンスさんの笑顔に釣られてわたしも笑顔になった。

テーブルの上に広げられたたくさんのお土産。

一体何かな。

YC「Aちゃん、これどう？」

ユチョンさんが袋から取り出したのは、たくさんのコスメ。

個性のある色とりどりのコスメは、わたしを惹きつける。

あんまりお洒落しないといっても、やっぱりわたしも女だから、きれいなものやかわいいものは大好き。

YC「この口紅、Aちゃんに似合うよ」

手渡されたのはオレンジ系のかわいい色の口紅。

JJ「ユチョンが選んだ色なんてダメ！そんなの付けたAとキスしたくない」

さっとわたしの手から口紅を奪って、ユチョンさんに押し付け返してしまった。

「ジェジュンっ･･･あのさ･･･」

いつもの如く呆れてしまう。

そいで、今さらっと何て言った？

キスがなんとかって･･･もぉっ！！！

YC「ぶっ！あはははぁ～」

JS「ヒョンってばっ！キッスだって～～、うきゃんきゃん」

ユノさんはジェジュンに怒られると思ってか、下を向いて声を殺して笑っている。

JJ「Aの口唇に似合う色は俺が選ぶからいいのっ！ね？」

今にもキス出来そうなくらい近くまで顔を覗きこまれて、わたしは驚いて一歩引いて、ジェジュンの背中を思いっきり叩いた。

JJ「いったぁーいっ！」

「痛い方がいいでしょ！バカッ」

いっつも恥ずかしいことを人前言わないでって言ってるのにっ。

まったくわたしの言うことをちっとも聞いてくれないんだから。

もう一回ぐらい叩きたいけど、そこはぐっと我慢してジェジュンを睨むだけにしておいた。

JS「A、この缶詰美味しいよ」

手渡された缶詰。

虫･･･？

これ食べ物じゃないよね？

JS「美味しいから食べてみてよ！」

「は？」

YN「韓国ではスーパーで売ってるんだ。栄養もあって美容にもいいよ」

ユノさんが言うんだから、そうなんだろうけど･･･

これってあきらかに虫じゃん！

「･･･無理かも」

JJ「ポンテギ、美味しいのに。あ～ん、してあげるから今夜食べる？」

「はぁ？」

あ～んとか言うなっ！！！

ジェジュンをひと睨みしてから、深々と頭を下げて

「ごめんなさい。これはやっぱり無理みたいです･･･」

そっとジュンスさんの手の平に缶詰を返した。