シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ15)

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第363話　寂しい気持ちページ15

ジェジュンと一緒にわたしのマンションに帰って来た。

なんだか一緒に暮らしてるような気になってしまうけど、明後日からはジェジュンはここにはいない。

そしたらまたジェジュンは忙しくて、なかなか会えなくなるんだって思ったら、寂しくてたまらなくなる。

ジェジュンはこんなにもわたしを支配してるんだね。

JJ「どうしたの？」

「なんでもなぁ～い」

会えなくなるから寂しいなんて言っちゃダメだよね。

だって、ジェジュンは東方神起で、ジェジュンを待ってる人が大勢いて、わたしだけが独占していい人なんかじゃないんだもん。

JJ「言ってよ」

「だから、なんもないよ。ジェジュン、疲れてない？ずっと運転してくれたし、少しゆっくりして」

JJ「疲れてない。Aといると心が落ち着くから、それだけでゆっくり出来るのっ」

嬉しい言葉がなんだか照れくさくて、ジェジュンの顔が見てられず「コーヒー淹れるね」と言って、キッチンに逃げ込んだ。

シンクに凭れポコポコ音を出すコーヒーメーカーを見つめる。

次に会えるのは･･･

ジェジュンの誕生日･･･！！！

急に思い出してひとりでアタフタしてしまう。

その日に･･･

ぶんぶん頭を振って、想像してしまったあんなことやこんなことを消す。

だけど、考えたくなくてもやっぱり頭の中はそのことでいっぱいになってしまうんだ。

やたらと心拍数が跳ね上がってきて困る。

「どうしよう･･･うまく出来るかな･･･」

知らぬ間にブツブツと呟いていた。

JJ「A、ひとりで何喋ってんの？」

急に声をかけられて、ビクッとする。

「えっと･･･あのっ･･･」

なぜだかテンパるわたし。

JJ「うまく出来るってなに？」

「そんなこと言ってないっ！」

JJ「ふ～ん、コーヒー出来たんじゃない？」

ジェジュンがコーヒーを淹れよとするから、

「わたしがする」

JJ「帰って来てから何考えてんの？」

「別になにもだよ」

シンクに凭れ腕を組んで、コーヒーを淹れるわたしの動きをじっと見つめてくる。

「なんで、そんなに見るの？」

ジロジロ見られたら、やりにくいよ。

JJ「日常にAがいる生活っていいなって思って。明後日にはこんな日常がなくなるって思うと寂しい。Aは寂しいって思ってくれてる？」

わたしの動きがピタリと止まる。

JJ「俺がいなくて寂しいって思わない？」

さらに聞かれるけど、困る。

簡単に寂しいなんて言えないよ。

そんな我儘なこと言ったらジェジュンが困るだけだもの。