シンデレラストーリー〜Jejung〜5

第241話　お正月は一緒に ページ43

JJ「いちゃい〜」

両頬引っ張って変顔でもかっこいいジェジュン。

なんだかそれもムカつく。

もっと、引っ張っちゃえっ。

JJ「A〜〜、いっちゃい〜」

「ジェジュンが、悪い」

そして、わたしは手を離した。

JJ「俺、悪くないっしー。Aの扱いを覚えただけじゃん」

「そんなこと覚えなくていいのっ！」

出会った時から、ジェジュンには負けっぱなしだなぁ。

でも嬉しい負けかもしれない。

わたしをどこまでも理解しようとしてくれて、優しく包んでくれるんだもん。

でも、恥ずかしいことはしないで欲しいけど。


JJ「ねぇ、A。お正月は、ここにいるよね？」

「んー、実家に帰る」

JJ「帰らないでっ。それとも帰らないとマズい？」

「おねえちゃんに何か言われたの？」

昨日の電話でジェジュンめっ！って言って切ったもん。

JJ「早くスケジュール調整しろって怒られた」

「ん？スケジュール？？」

JJ「大晦日に紅白が終わったら、10日間オフっ。だっから、一緒にずっといたい」

ねぇ、ダメ？ってわたしの瞳を覗きこんくる。

「韓国に帰らなくていいの？」

だって、そんなに長い休みなんて滅多にないんでしょ。

JJ「ツアー前に、韓国で仕事があるからその時でいいよ」

「家族や友達会いたくないの？」

JJ「会いたいけど、Aと一緒にいたい気持ちの方が大きいから」

すごく嬉しくて、胸がジーンとする。

「わかった。わたしもここにいるね。ありがとう」

JJ「10回は一緒にお風呂に入れるね♪」

「入りませんからっ！」

それは絶対阻止しないといけない。

JJ「A、忘れてるかもしれないから、言っておく。誕生日覚えてるよね？」

「……」

JJ「誕生日のリハだと思って、一緒に入ろ？」

「言ってる意味がわかんない…」

JJ「だって、お風呂入るよりすっごいことするのにー」

それ、キラキラオーラ振りまいて言うことじゃないと思う。

「…違うプレゼントにしようか？」

JJ「じぇったいダメっ！俺、我慢しすぎて死にそうなんだからっ！！」

拳を握りしめて物凄い勢いで言うジェジュン。

ちょっとわたしは押され気味になる。

「ジェジュンはその日、仕事じゃないの？」

JJ「仕事だけど、早く終われるようにマネージャーに頼んだ」

そこまでして…

日にちを決められてしまってると、逃げたくなってしょうがない。

どうしよう…

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