シンデレラストーリー〜Jejung〜5

第219話　過去の告白 ページ21

すごい罪悪感がわたしを襲う。

せっかくジェジュンがわたしの為に選んでくれたのに、過去に囚われ過ぎて着れなかった。

わたしは、下唇噛んで俯く。

ジェジュンは、わたしの頭を撫でて、下から顔を覗き込んできた。

JJ「A、ウソついてる。話して」

「・・・・・」

なんで、ジェジュンにウソだってわかっちゃうんだろう。

話せない・・・話したくない・・・でも・・・

わたしは、手の平をぎゅっと握った。

「・・・ごめんなさい」

JJ「謝ってばっかじゃわかんない」

話したら、ジェジュンはどんな顔して何を思うかと想像したら、怖くて口が開けない。

でも、言わなきゃ前に進まない。

しばらく沈黙が続いて、やっとわたしは口を開いた。

「・・・ピンクは・・・かわいい子の色だから・・・」

JJ「だから、なに？それだけの理由？」

「・・・そう・・・言われたから」

JJ「だれに？」

わたしがちゃんとい理由を言わない限り、ジェジュンは納得はしてくれないだろう。

そう思ったけど、やっぱりなかなか言えない。

「・・大学生のとき、彼氏・・・だと思ってた人がいて・・・」

わたしはギュッと口唇を痛いほど噛んだ。

JJ「彼氏だと思って人って、どういう意味？」

ジェジュンの質問は容赦がない。

過去をまた思い出して悲しくて辛くなってきた。

言ってしまえば少しはラクになる？

わたしは意を決して、顔を上げてジェジュンの目を見た。

グラグラ揺れる自分の決心に、叱咤して口を開く。

「あんまり、言いたくない過去。ちゃんと言うから、聞いて」

ジェジュンは、無言で深く頷いた。

「大学生のとき、すごく好きになった人がいたの。入学式の日、講堂で緊張してたら笑って『大丈夫？』って声かけてもらっただけなんだけど、すぐに惹かれて好きになった」

知り合いのいなかったわたしにとって、『大丈夫？』って言葉がどんだけ、心強かったか。

「学部でも有名で、かっこいい人だったから、到底わたしなんか振り向いてもらえないって思ってた。たまに大学で見かけるだけで満足してた・・・」

講義でたまたま近くだったり、学食で見かけたり・・・ほんとにそれだけで幸せだった。

「ある日ね、同じ講義を受けてた女の子がコンパに誘ってくれたの。そういうの苦手だからって断ったんだけど、彼が来るって聞いて行くことにしたの」

ウキウキしながらコンパの日を指折り数えてた。

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