第59話 振る？ ページ10
タクシーを拾って二人で乗り込む。
わたしはこれでもかってくらい端っこに座り、窓の外を眺めていた。
チラチラとジェジュンがわたしを見ているのがわかったけど、知らないフリをした。
変な空気が流れる車内。
『早くすべて終わらせたい』ってそれだけずっと思ってた。
通り過ぎる景色がどんどん見慣れたところになってきて、この間の公園の前で、「ここで降ります」とジェジュンが言う。
そして促されてタクシーを降りると、さっさとお金を払ってしまうジェジュン。
いやだな、なんでまた勝手に払っちゃうんだろう。
ポケットから財布を取り出そうとするとその手をジェジュンに制された。
JJ「俺が送りたかったから。Aは気にしないで」
「でもこも間も」
JJ「ありがとう。そう言ってくれればいいから」
優しく微笑みながら「ね？」と言うから、これ以上やり取りしてもしょうがないって諦めて、わたしは「ありがとうございます」と頭を下げた。
JJ「ここで話しよ」
公園のベンチに二人並んで座る。
やっぱり車の中と一緒で端っこに座るわたし。
ジェジュンは大きく空いた空間を見て寂しそうに少し笑った。
JJ「この間は、ごめん。俺のことあんなにイヤだなんて思ってなかった」
俯き加減のジェジュン。
いつもキラキラ光ってる人だから、こんな風に傷つけてしまった自分がすごく嫌になる。
ジェジュンがイヤでも嫌いなわけでもない。
ただわたしをおかしくさせるジェジュンと一緒にいたくないだけ。
わたしを「好き」なんて言わないでいてくれたら、前言ったみたいにいい親友になれると思う。
それ以上はダメ。
絶対ダメ。
もしも、もしも･･･
わたしがかわいくて素直な女の子だったら、ジェジュンの彼女になりたいって思ったかもしれない。
だけど、現実は違う。
コンプレックスだからけで、自分にまったく自信もないし･･･
それにすごく怖いの。
ジェジュンの「好き」が本気だと思えなくて、またあの時みたいに騙されてるんじゃないかって思って。
イヤなの、また自分が泣いて傷つくのが。
悪いのはみんなダメなわたし。
だからこんな自分勝手なわたしのことで、落ち込まないで欲しい。
「ごめんなさい」
JJ「俺、振られたってこと？」
「ちがっ･･･振ったとかじゃなくて･･･そんなんじゃない」
ジェジュンを振るなんてそんな風に思ってなかったから･･･ただ自分にことだけ考えてただけで。
わたしなんかがジェジュンを振るなんて、おこがまし過ぎて恐れ多すぎる。
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ゆめら(プロフ) - ゆなさん» 遅レスすいません＞＜ありがとうございます！ (2013年2月19日 11時) (
レス) id: e5d8f67a3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいですね♪ (2013年1月26日 6時) (レス) id: f78ce5e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - yuiさん＞面白いって言っていただいて、嬉しいです！ありがとうございます<(_ _)> (2012年1月23日 21時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ハルナさん メロメロありがとうございますw (2011年9月8日 19時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - もう メロメロです（笑） 誰かって？ そりゃもちろん二人にです！！ｗ (2011年9月5日 11時) (レス) id: 05f15613ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://maxyumera.blog.fc2.com/
作成日時：2011年8月7日 2時
