第55話 呼び出し ページ6
あれから一週間。
ジェジュンの切ない瞳が脳裏からずっと離れない。
寝ても醒めても、仕事をしている時でさえも。
二度会わないって決めたのに。
こんなんじゃよけいに気になって忘れらない。
ジェジュンと関わったものすべて消せば･･･
連絡先を交換した時に削除するって決めたよね。
テーブルに置いた携帯を取って、ジェジュンから来たメールを読み返す。
なんの変哲もない文字の羅列なのに、頭の中がジェジュンでいっぱいになって胸が締め付けられるように痛くなる。
早く全部消さなきゃ。
なのになぜか躊躇う指。
画面を見つめていると携帯が震え出した。
おねえちゃん･･･
ポチッと通話ボタンを押す。
「もしもし」
ミユリ「屍がいるんだけど？」
「えっ？」
ミユリ「だーかーらー、生きる屍がここにいる」
「なに、それ。用事がないなら切るよ」
ミユリ「ジェジュンがおかしいんだけど、あんた何したの？」
いまその名前は聞きたくない。
もう一回彼の名前言ったら、ブチ切りするから。
ミユリ「迎えに来て」
「はぃ？」
相変わらず唐突なこと言い出すよね。
どこにいるか知らないけど、行くわけないじゃんか。
「なんでわたしがっ！明日も仕事だし、もう寝たいんだけど？」
ミユリ「こんな早い時間に寝ないくせに」
時計を見ると22時。
確かに絶対寝ない時間だね。
ミユリ「責任取って」
ほらまた意味がわかんない。
ミユリ「いいから今から来て。○○○のTRICKって店。30分あれば来れるでしょ」
ブチッと一方的に電話を切られてしまった。
なんて勝手な呼び出し。
行くもんかって思ったけど、あとが怖いしめんどくさい。
だから渋々迎えに行くことにした。
お店の場所がわからないから、タクシーを呼ぶ。
そして、
部屋着からパーカーとジーンズに着替え、帽子を深くかぶって最後にメガネをかけた。
財布と携帯持って、これでOK。
そういえば生きる屍ってなんだろう。
まさかおねえちゃん酔ってる？
ないない、そんなわけない。
お酒に強いの知ってるもん。
どうせ「一緒に飲もう」って言うだけなんでしょ。
過去何回こういうことあったけな。
両手に足の指を使っても足りない。
いつだっけな、ひどい時あったよね。
朝まで飲んだあげくおねえちゃんちに連行されて、原稿にスクリーントーン貼らされて。
すごく眠くて眠くて･･･
ほんと拷問のような時間だった。
今日こそビシっとこういう呼び出しには応じないって強く言わなくっちゃ。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - ゆなさん» 遅レスすいません＞＜ありがとうございます！ (2013年2月19日 11時) (
レス) id: e5d8f67a3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいですね♪ (2013年1月26日 6時) (レス) id: f78ce5e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - yuiさん＞面白いって言っていただいて、嬉しいです！ありがとうございます<(_ _)> (2012年1月23日 21時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ハルナさん メロメロありがとうございますw (2011年9月8日 19時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - もう メロメロです（笑） 誰かって？ そりゃもちろん二人にです！！ｗ (2011年9月5日 11時) (レス) id: 05f15613ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://maxyumera.blog.fc2.com/
作成日時：2011年8月7日 2時
