第74話 重石の言葉 ページ25
JJ「じゃあ、部屋に来て」
「へっ部屋ですか？！」
戸惑うわたしの腕をジェジュン掴んでズンズンと歩いて、部屋に入った途端、ジェジュンはドライヤーを出してわたしに渡しベットの上に座った。
JJ「髪乾かして」
「ジェジュンの髪…わたしがですかっ？」
JJ「誰かにやってもらう方が気持ちいいじゃん」
その気持ちはよくわかる。
わたしも美容院に行くとそう思うもん。
だけど…わたし…
ジェジュンに触れるなんて出来ない。
JJ「ダメ？」
首を傾げながら上目遣いでかわいく聞かれ、わたしの心臓はとんでもないほどに早く動き出した。
すごくズルい。
そんな風に聞かれたら、断る女性っているの？
ましてわたしはジェジュンを好きになっちゃってるのに。
それでも…わたしは…
このお願いを聞いちゃいけないんだ。
「…チャンミン…いますよ」
JJ「は？なんでチャンミン？男の指で乾かされたってちっとも嬉しくないし！俺はAがいいのっ」
「でもっ」
JJ「俺が風邪引いてもいい？」
「それは…」
JJ「だったら早くやって。やってくんないと、またお酒ばっか飲んでもっと痩せるけどいいのっ？」
駄々っ子みたいに、意味がわかんない脅し。
可笑しすぎて一気に頬が緩んで、声を出して笑ってしまった。
JJ「よかった。やっと笑ってくれた。この間のこと気にしてるんでしょ？」
「………」
JJ「Aと俺は親友だよね」
そう、『親友』。
これ以上ジェジュンを好きにならないように、わたしの想いへの重石の言葉。
ドライヤーのスイッチを入れ自分に言い聞かすように、「親友の髪、乾かします」と言うと、ジェジュンはニッコリと笑って「お願いします」と言った。
そーっと遠慮がちにジェジュンの髪に触れ、指先で優しくわしゃわしゃ乾かしていく。
サラサラできれいな髪。
ずっと触れていたいって思ったけど、ショートだから乾くまでにそんなに時間がかからなかった。
「はい、おしまいです」
JJ「ありがとう。またやってね」
その言葉にわたしは苦笑いで返した。
手に残るジェジュンの髪の感触。
ずっとこの手に残ってればいいのに…
ジェジュンの感触がどこかに飛んでいってしまわないように、ギュッと手を握り締めた。
「帰ります。夕食の下準備は出来てるんで、あとはジェジュンがして下さい」
JJ「一緒に食べないの？」
「これから予定があるから」
JJ「そうなんだ。じゃあ送るよ」
「大丈夫です」
JJ「Aっ」
呼び止める声を、ドアを閉める音でかき消した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - ゆなさん» 遅レスすいません＞＜ありがとうございます！ (2013年2月19日 11時) (
レス) id: e5d8f67a3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいですね♪ (2013年1月26日 6時) (レス) id: f78ce5e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - yuiさん＞面白いって言っていただいて、嬉しいです！ありがとうございます<(_ _)> (2012年1月23日 21時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ハルナさん メロメロありがとうございますw (2011年9月8日 19時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - もう メロメロです（笑） 誰かって？ そりゃもちろん二人にです！！ｗ (2011年9月5日 11時) (レス) id: 05f15613ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://maxyumera.blog.fc2.com/
作成日時：2011年8月7日 2時
