第68話 「お嫁さん」 ページ19
CM「なんで赤くなってますか」
「えっ！？」
言われて気づいた、ほんのり頬が熱い。
お嫁さんって言葉に反応してしまった自分が恥ずかしくて、慌てて両手で顔を覆う。
CM「まさか、僕のお嫁さんになるつもりですか？」
ボクノオヨメサン……
そこの言葉だけが、頭の中をグルグル回る。
CM「大丈夫か？そんなに僕のお嫁さんになりたいか、おっ？」
「なっ、そ、そんなこと言ってないしっ！」
噛み噛みの返答に、かなり自分が動揺してしることに気づいた。
過剰反応しすぎだって思うけ、
チャンミンがさ…
さっきまで普通の男の子顔してたくせに、急に王子様スマイルで「お嫁さんになりたいか」なんて言うから、冗談だってわかっていてもドキドキしてきちゃって……かっこ良すぎる人って罪作りだよね。
CM「別にAならいいですよ？貰ってくれる人がいない時は、僕のお嫁さんにしてあげます」
なんて、上から発言なのっ。
ってどんだけわたしがムッとしても、その上目遣いの笑顔に勝てなくて……
ドキドキがただ増してしまうだけ。
CM「僕じゃ不満ですかぁー？」
「何言ってんの！チャンミンは友達。むやみやたらにそういう顔で言わないで」
CM「言っときますけど、貰ってくれる人がいなかったらの場合です。僕だって選ぶ権利があるっ！」
「なによ、わたしだって選ぶ権利あるしっ」
CM「でもぉ…貰ってくれる人いなさそうですよね？」
上から下までじーっと見ながら言われた。
「うぅぅ…」
その言葉に反論出来る要素が一つもなく悔しくて、上目遣いでチャンミンをジトーっと睨む。
CM「じゃあ、決まりですね。Aが30歳までに一人だったら僕が貰います」
「なに、その具体的な年齢。あと4年で30なんですけどっ」
CM「年齢が行き過ぎると子供を産むのが大変そうですからね」
「こっこども？！」
現実味がありすぎて、目を思いっ切り見開いて驚いてしまった。
そんなわたしの顔を見て、チャンミンはお腹を抱えて「はははははははは」と大きな声で笑い出す。
茫然としチャンミンを見ること数十秒後、
CM「4年後誰もいなかったら僕がもらってあげますね」
そして今度は手を口に当て、笑いを堪えるように笑う。
涙ちょちょ切れるほどからかって笑うなんて、信じらんないっ！
地団駄踏みたいほど悔しいっ。
だからわたしは、「じゃあ、その時はよろしくお願いします」と嫌味なほど丁寧に頭を下げた。
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ゆめら(プロフ) - ゆなさん» 遅レスすいません＞＜ありがとうございます！ (2013年2月19日 11時) (
レス) id: e5d8f67a3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいですね♪ (2013年1月26日 6時) (レス) id: f78ce5e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - yuiさん＞面白いって言っていただいて、嬉しいです！ありがとうございます<(_ _)> (2012年1月23日 21時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ハルナさん メロメロありがとうございますw (2011年9月8日 19時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - もう メロメロです（笑） 誰かって？ そりゃもちろん二人にです！！ｗ (2011年9月5日 11時) (レス) id: 05f15613ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://maxyumera.blog.fc2.com/
作成日時：2011年8月7日 2時
