第61話 親友で ページ12
JJ「親友ではいてくれる？」
「･････････」
ジェジュンに惹かれてしまってるわたし。
頷いてしまいたいけれど、頷いてしまったら「想いに蓋をする」って決意が揺らいでしまう。
グッと踏ん張って、揺れないようにギュッと口唇を噛んだ。
JJ「遅いし、帰ろ？マンションの前まで送るから」
小さく頷いて、わたしは立ち上がった。
歩き出したジェジュンの後をトボトボついて行く。
この間は手を繋いで歩いたね。
ほんとについ最近のことなのに遠い昔のことみたい。
ジェジュンの横に立って歩く人はわたしなんかじゃなく、キレイでかわいくてお姫様みたいな女の子。
そんな女の子しかジェジュンには似合わないんだよ。
わたしじゃない、決してわたしじゃない。
ジェジュンの背中がぼやけそうになってくる。
ギュッと拳を強く握り締め、いつものように手の平に爪を立てた。
JJ「A？」
振り返るジェジュン。
もうそこはマンションの前。
ここでお別れだね。
JJ「もう、俺と口も聞きたくない？」
「･･･そんなこと･･･ないです」
JJ「やっぱり親友でもいてくれない？」
ジェジュンの瞳が切なそうに揺れていた。
そんな瞳でわたしを見つめるから･･･
せっかく決意したわたしなのに、いとも簡単に揺れて崩れて･･･
「親友で･･･親友です」
言ってしまった。
すぐにジェジュンの顔が綻んでキラキラ笑顔になって、声のトーンも明るく、
JJ「ありがとう、A」
こんなわたしにお礼なんて言わないで。
わたしはすごくズルい。
自分が傷つきたくない一身でジェジュンを傷つけて、その上、決心したこともすぐに翻してしまって･･･わかってる。
どんな形でもジェジュンと繋がっていたいって、そんな邪な気持ちをどこかで持ってしまっていたんだ。
JJ「握手してくれる？親友の握手」
手を差し出されて戸惑ってると、ジェジュンがわたしの手を取った。
JJ「小さな手。この手を繋げる恋人になれると思ってた」
ジェジュンの手に力が入る。
JJ「だけど無理だった。すぐに忘れられないけど、ちゃんと親友になるから」
スローモーションを見てるかのようにジェジュンの手が離れていく。
JJ「行って。中に入るの見たら帰るから」
「送ってくれて、ありがとうございます。気をつけて帰って下さい」
わたしは頭を下げ、振り向かずに自分の部屋に足早に向った。
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ゆめら(プロフ) - ゆなさん» 遅レスすいません＞＜ありがとうございます！ (2013年2月19日 11時) (
レス) id: e5d8f67a3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいですね♪ (2013年1月26日 6時) (レス) id: f78ce5e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - yuiさん＞面白いって言っていただいて、嬉しいです！ありがとうございます<(_ _)> (2012年1月23日 21時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ハルナさん メロメロありがとうございますw (2011年9月8日 19時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - もう メロメロです（笑） 誰かって？ そりゃもちろん二人にです！！ｗ (2011年9月5日 11時) (レス) id: 05f15613ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://maxyumera.blog.fc2.com/
作成日時：2011年8月7日 2時
