第60話 交わらない運命 ページ11
JJ「じゃ、なに？」
「･･･わたしがダメな人だから」
JJ「Aのどこがダメ？」
「全部ダメなんです！」
言い切るわたしに、ジェジュンは困ったような顔した。
しばらく沈黙が続いて、
JJ「考えたけど、Aにダメなとこなんてないよ？それってさ、俺のこと断る理由にしてるだけでしょ？」
「･････････」
自分がダメだからってどんなに言ったって、結局結論はそういうことになってしまうんだ。
わたしなんかに「振られる」ことになってしまうジェジュンに申し訳なさ過ぎる。
キラキラ笑顔で笑ってくれて優しくしてくれたのに、かわいいって言ってくれたのに、きれいな髪だって褒めてくれたのに、手を繋いでくれたのに、好きって言ってくれたのに、抱きしめてくれたのに、キスしてくれたのに・・・
ほんとならわたしなんかには、絶対手の届かない人なのに。
ごめんなさい･･･
ほんとにごめんなさい･･･
JJ「A？」
ずっと俯いて何も話さないわたしの手をそっと触れて、優しく撫でる。
JJ「こうやって俺に触られるのイヤ？」
全神経が手に集中する。
ドクドクと流れる血管の音が聞こえてきそうなほど緊張して、ぎゅっと手を握り締めた。
イヤじゃないけど、イヤ･･･
だけどそんなこと言えるわけもなく、顔をあげてジェジュンの顔を見つめる。
JJ「ごめんね。そんな顔しないで、俺が辛くなる」
スーッとジェジュンの手が離れた。
わたしの手に残るジェジュンの手の感触。
だけどそこにジェジュンの温度はなくて、急にわたしの手が冷たくなっていくような感じがした。
痛いほどにぎゅうーっと締め付けられた胸が大きく揺れてバーンと弾ける。
あっ･･･！
･････わたしは･･･ジェジュンのこと･･･
いま気付いてしまった気持ちを否定したくて、知らずうちに頭を何度も振っていた。
JJ「強引にいろいろとごめん。俺、Aが運命の人ってほんとに思ったんだ。でも、Aは違ったんだね」
だけどもう今さら遅い。
それに気付いてしまったからと言ってそれが何？
わたしはわたし。
コンプレックスだらけで決してジェジュンの彼女になれるような女の子じゃないし、このまま流れで彼女になったとしてもすぐにジェジュンはわたしなんかを好きになったっこと、勘違いだって気付く。
またあの時みたいに傷ついて泣くぐらいなら、この想いに蓋をして、そしてもうジェジュンとは関わらない。
･･･わたしとジェジュンは交わらない運命なんだよ。
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革ベルト
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ゆめら(プロフ) - ゆなさん» 遅レスすいません＞＜ありがとうございます！ (2013年2月19日 11時) (
レス) id: e5d8f67a3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - おもしろいですね♪ (2013年1月26日 6時) (レス) id: f78ce5e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - yuiさん＞面白いって言っていただいて、嬉しいです！ありがとうございます<(_ _)> (2012年1月23日 21時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ハルナさん メロメロありがとうございますw (2011年9月8日 19時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - もう メロメロです（笑） 誰かって？ そりゃもちろん二人にです！！ｗ (2011年9月5日 11時) (レス) id: 05f15613ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://maxyumera.blog.fc2.com/
作成日時：2011年8月7日 2時
