＊73 作り愛嬌ーCM ページ23
珍しく仕事が早く終わった。
連日明け方近くまでのハードなスケジュールに、身体はグッタリ。
宿舎に帰ったらすぐベッドにダイブしたいけど、やっとゆっくりAに電話する事が出来ると思うと不思議とテンションが上がってくる。
出来る限りメールはしてたけど、、やっぱり声が聞きたい。
Aに名前を呼ばれるだけで、嬉しくなって笑みが零れてくるんだ。
YN「チャンミナ、帰るよ」
CM「いま行きます」
さっさとカバンを持って、逸る気持ち胸にユノヒョンと一緒にバンに乗り込んだ。
陽が落ちていく様子を車窓から眺めながらも、僕の頭の中は電話でのAとのやり取りを想像してウキウキ。
CM「ｸﾞﾌｯｸﾞﾌｯ、ﾃﾞｭﾌﾌ･･･」
自分でも知らないうちに笑っていて、ユノヒョンに「チャンミナ･･･忙しすぎておかしくなった？」とすごく心配そうに声をかけられ、ハッと我に返った。
CM「いえ、大丈夫です」
キリっとした顔を作って答えたけど、すぐにふにゃ〜と筋肉が緩んでしまう。
YN「気持ち悪いっ」
両頬をムニっと摘まれ引っ張られる。
CM「何するかー！！！」
ヒョンの脇腹に軽くパンチを喰らわせると、ヒョンは眉を少し顰めて頬から手を離した。
YN「凶暴すぎっ！」
CM「ヒョンにほっぺを触られても嬉しくない！何年何度、同じこと言えばいいのか･･･ふぅ〜」
最後はわざと大きくため息をついた。
YN「ヒョンに優しくない子には教えてやらない」
CM「別に聞きたくないです」
どうせロクな話じゃない。
YN「Aちゃんに会いたくない？」
Aの名前にすぐに反応してヒョンを見ると、ニヤニヤしていた。
なんとも憎たらしい顔だ。
しかもまたAちゃんなんて気安く呼んでる。
それ注意したいけどここは下手に出ておかないと･･･グッと我慢して愛嬌全開の笑顔でニッコリ笑った。
YN「まったくゲンキンだな。その作り愛嬌に免じて教えてあげようかな〜？」
CM「早く教えて下さい。この愛嬌が何秒もつかわかりせんよ？」
言外に「早く教えないと怒りに変わる」というのを匂わせるように言う。
YN「そうだね。ユノヒョン教えて下さいってそのかわいい愛嬌のまま言ってみて？」
ﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷ･･･
額にヒビが入ってきて、今にも作り愛嬌が崩れてしまいそうになる。
CM「僕が気が短いの知ってて言ってますか？」
ﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷ･･･
とうとう作り愛嬌笑いが崩れ落ちた。
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革ベルト
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
