＊68 酔った ページ18
やっやばい…
ついつい楽しくなって飲み過ぎてしまった。
ぐわぁんぐわぁんと回る頭の中。
額に手を置いて頭を固定してみる…
わかってる、こんなことしたってこのグルグルは直らない。
ナナミ「A、大丈夫？」
「ちょっと飲みすぎたかも、でも大丈夫だよ」
ほんとは全然大丈夫じゃないけど、そう言わないと楽しいお酒の席がしらけてしまうからニッコリ笑って言った。
ナナミ「そう？」
「やだ、そんな心配そうな顔しないでって」
神崎「ほんとに大丈夫ですか」
ジッーっとわたしの顔を神崎さんが見てくるから、なんだか照れくさくなってくる。
神崎「顔、すごく赤いですけど」
「そっそれは」
神崎さんが必要以上にわたしを見るからですよ！
「ちょっと気分が良くなっちゃってるだけなんで、お気になさらず」
グイっとお水を一気飲み。
冷たい水が喉を通って胃までスーッと入ったら、少し酔いもマシになって気がした。
「ちょっとおトイレ行ってくるね」
ナナミ「気分悪いなら帰る？」
「だっから〜、大丈夫だって」
立ち上がったら少しフラッとして驚いた。
これは相当キテる…
さっき少しはマシになったなんて思ったのは間違い。
明日は二日酔いかもしれない。
ぐっと足に力を入れてトイレまで歩いて行く。
気を抜くとその場でしゃがみ込んでしまいそうだよ。
トイレの扉を開けようとした瞬間、
「Aさん」
腕を引っ張られ驚いて顔だけ振り向いたら、神崎さんがすごく心配そうな顔をしていた。
神崎「かなり酔ってますね。気分悪いんでしょ？」
「いえ、大丈夫なんで」
腕をやんわりどけようしたけど、思った以上に神崎さんの手の力が強くて振りほどけなかった。
神崎「少し外に出ましょう」
「でっでもっ」
戸惑ってあたふたしてるうちに腕を引かれ、お店の外に連れ出された。
頬に当たる風が心地いい。
ふわんふわんして、このまま眠りたくなってくる。
気づけばお店の近くの公園まで来ていた。
神崎「座りましょうか」
言われるがまま座ると神崎さんもわたしの横に座った。
神崎「ちょっと強引ですいませんでした。外の風に当たればマシになるかと思って」
「トイレに行くよりよかったも。風が気持ちいい」
神崎「気持ち悪くないですか？」
「ん〜、それよりも眠くなってきちゃいました」
自分でも目がトローンとしてるのがわかるけど、まさかここで寝るわけにはいかない。
神崎「酔ったときは横になるほうがいい」
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
