＊65 名探偵 ナナミ ページ15
チャンミンから預かった腕時計を毎日着けてる。
少し大きめで自分サイズじゃないからついつい気になって腕時計に触れてしまうことが多いんだけど、触れる度にチャンミンがわたしに見せてくれた表情や仕草、匂いまでも思い出すことが出来てすごく幸せで嬉しい。
だけど、そのあとにチャンミンが恋しくてたまらなくなる。
たった数日、数時間を過ごしただけなのに。
少ない恋の歴史を振り返ると、こんなふうに人を想って「恋」してたことなくてそんな新しい自分にも戸惑ってしまう。
声が聴きたい。
会って触れ合って、チャンミンを確かめたいよ。
無意識に腕時計に触れていると、後ろからポンっと肩を叩かれる。
ナナミ「そんな驚くこと？」
「あはは、ちょっと考え事っ」
いつもの居酒屋で先に来てナナミを待っていたのに、ついつい自分の世界に入り込んでいた。
ナナミ「当てようか」
いやらしい含んだような笑い。
きっとナナミにはお見通しなんだなって思った。
ナナミ「Aに不似合いなその腕時計。どうせ、貰ったんでしょ？」
ほらね、やっぱり。
ナナミ「会いたいなぁーなんて思ってた。当たりでしょ？」
「名探偵 ナナミさん。大正解です。ふふふ」
ナナミ「ああぁ、幸せな顔しちゃって。とりあえずは上手くいってるってわけね」
すごく忙しいはずなのに、毎日1度は連絡をくれる。
たった一言「おやすみ」、そんなメールにさえわたしの顔は綻んでしまう。
ナナミ「とりあえず、飲むかっ！」
「うんうん、レモンチューハイ」
ナナミ「わたしは、生大っ！」
「えーっ、大って！」
ナナミ「幸せなAの顔見てたら、盛大に飲みたくなっちゃった」
キレイな手に不似合いの大ジョッキを持ったナナミとわたしは乾杯して、そこからはいつものガールズトークに突入。
1時間を越えたところで、ナナミの携帯が鳴る。
ナナミ「ちょっと、ごめん」
どうぞどうぞ。
グビグビっとわたしは4杯目にチューハイを飲み干した。
から揚げをパクつきながら、5杯目を注文。
何を話してるかわからないけど、ナナミが困った顔になってた。
携帯から顔を離してわたしに、
ナナミ「ごめん、ヒナとリリコがここに来ても大丈夫？」
誰だったかな？
ナナミ「この間のコンパのときに来てたわたしの同僚」
「あぁ！あのかわいい子たちね。大丈夫だよ」
この間は挨拶もせずに帰ちゃって申し訳なかったな。
というか、拉致されるようにチャンミンに連れ去られたんだった。
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
