＊88 KISS ページ38
「つ、ついたっ」
目の前まで迫ったチャンミンの顔を両手で押しやって、さっとエレベーターから一人降りた。
まだ乗ったままのチャンミンは、唖然とした顔してわたしを凝視している。
別にキスすることは問題ないというか、寧ろウエルカム。
だけど、さっきのこと許してもらってないから。
有耶無耶にしたっていいかもしれないけど、それじゃあわたしの気が収まらない。
「･･･降りないの？」
CM「降りる」
長い足がスーッと伸びて、一歩で降りてきた。
わたしなら二歩か三歩かかる距離なのに。
そういう何気ないとこ、すごくかっこ良くてドキドキとトキめいちゃうんだよね。
CM「押しのけられた。笑えるんだけど？」
大きな目でぎょろっとわたしを睨む。
顔は笑ってるけど、目が怖すぎっ！！！
「あ、だって･･･エレベーター着いたし」
CM「誘ったのAなのに？」
「誘ってません！！！」
CM「じゃあ、僕が誘う」
グイッと腕を掴まれ角の死角に連れて行かれ、壁に体を押しけられた。
チャンミンはわたしに覆いかぶさるようにして壁に片手つき、もう片手はわたしの頬を包み込んで顔を近づけてくる。
「こ、こんなとこでっ！」
誰かに見られたら困るって、そんなレベルじゃない。
「だめだって！」
押しのけようとするとそれ以上の力で抑え込まれ、とうとうお互いの吐息がかかる距離になった。
久々会ってまだこんな至近距離に慣れてないから、心臓がバクバクと音を立て出す。
CM「キスしよ。目、瞑って」
吐息のような声と共に口唇を重ねられ、瞬時に目を閉じた。
チャンミンの口唇。
前にキスしたときと同じで、ぷっくりとしてすごく心地いい。
優しく撫でるようにわたしの口唇を弄びながら、舌先でそっと口を割ってくる。
「んっ…っふ･･･ん･･･」
堪えきれなくて零れる、切なげな吐息。
夢中になっちゃダメって思うのに、チャンミンが舌を絡めてくるからわたしも絡め返してしまう。
ちゅぅ、ぴちゃ、ちゅぅ･･･
濡れた音が誰もいない廊下に響くいて、羞恥心を擽る。
もう、ほんとこのへんでやめないとっ！
チャンミンの胸を押そうとした瞬間、
YN「こんなとこでする？」
声にビックリして目を開けたら、バッチリユノさんと目が合ってしまった。
キスシーン見られるとか、
すごく恥ずかしいし気まずいんでけどっ！！！
ユノさんの声が聞こえてるはずなのに、チャンミンはわたしの下唇をハムっとしてから、ちゅうっと音が出るように口唇を離した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
