Love or Lies (ページ5)

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『なんで、笑うの？』

廉「ん？正直で可愛いなあって思っただけ」

『…………そう、ですか、』

廉「…決めた！今日から俺ら友達。んで、お互いに名前で呼びあお、いつまでも永瀬くんとかなんか気持ち悪いわ」

そういいながら身震いするマネをした。

廉「おれもAって呼ぶ、だから、Aも、廉って呼ぶこと。わかった？」

『れ、れん………………くん、』

廉「呼び捨てやんそこは！笑」

『ちょっと呼び捨てはハードル高いかな…』

廉「んー、じゃあ、ゆっくり呼んで。いつか名前で。」

『…いつか、』

いつかなんて、いつ来るんだろう、
そもそも私は、ここでずっと中学生活を続けられるのだろうか、
廉くんは、そのうちスターになって、私のことなんて…

なんて思ってたら「はっ」と思い出す。
だから、ダメじゃん！友達なんて…

と、「やっぱり、友達は…」と断ろうとした時だった。

廉「大丈夫、俺はお前が守ったる。だから、気にせんでええよ。だから、仲良くしよ。」

その綺麗な細長い指がこちらに来て、
ギュッ、と私の握りしめていた拳の上に被せてきた。

多分この時から、私はもう廉くんの虜で、
きっと好きになっていたんだと思う。

今でも思い出す、あの感触、あの時の胸の高鳴りが。

ここで引き返せば、よかった。
あの日の私に、それ以上はダメ、と。

『………………廉、』

目を閉じれば、何時でもあなたのことばかりなんだよ。

私には、あなたしか要らなかった。