はじめまして。 ページ10
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がやがやと騒がしいショッピングモール。休日だからか人が多くて歩きづらい。はぐれないようにゆまさんの服の裾を掴むと、伸びるでしょ、と言いながら恋人繋ぎに直された。
今日は珍しく外にいる。いつもは家でだらだらしてるけど、アウターが欲しいって言ったらゆまさんが選びたがったから、着いてきてもらった。
既にお店を回って、ゆまさんが気に入ったアウターを購入済み。あとニットも買ってもらった。いっぱい買ってもらって少し申し訳ない。
今はお昼ご飯でも食べて帰ろうかという事になって、オムライスのお店に向かっている最中。
人混みにのまれないように歩いていると。
｢あ……？｣
｢ゆまさん？どうしたの｣
何かを見つけたようで、怪訝な顔をして立ち止まるゆまさん。ゆまさんの視線を追うと、嬉しそうな顔でこちらに近寄ってくる、小柄な男性が。
｢ゆーまくんやん！｣
｢からす……｣
嫌そうに呟いたゆまさん。私はといえば、ちょっとわくわくしていた。動画では何度も拝見したことのある彼の姿を初めて生で見て、若干テンションが上がっている。
ゆまさんのファンでありSLHのファンなのだ。許してほしい。
ここで会うの初めてやね、と笑うからすさんの視線がゆまさんから外れて、私に向いた。
｢お、ゆりちゃんやんな？はじめまして！｣
｢名前で呼ぶな｣
｢だって名前しか知らんねんもん｣
私がからすさんに挨拶を返す前に、横にぴったりくっついたゆまさんから鋭い野次が飛ぶ。そもそも何故名前を知っているのだろうか。
｢あんな、ゆりちゃん知ってる？｣
｢え？｣
｢この人な、酔っ払うとゆりちゃんの話しかせえへんのよ｣
わざとらしく私の耳元に口を寄せて、この人、と言って親指でゆまさんを指したからすさん。私とからすさんを引き剥がそうとしていたゆまさんの動きが一瞬止まる。が、すぐに動き出してゆまさんが私の手を引っ張った。
｢ええやん別に、彼女の話くらいするわ！｣
｢だってゆーまくんほんとにそれしかしなくなるやん！｣
何度か軽口を叩き合う二人。まだまだ長引きそうだったが、からすさんが突然声を上げた。人を待たせていたらしく、慌ただしく去っていく。
それを見届けて歩き出したゆまさんの後を追う。
｢楽しそうだったね｣
｢楽しくない。……余計な事言われたし｣
私の手を握りしめるゆまさんの手の力がほんの少し強くなる。
……私としては、結構いいこと聞いちゃったって思ってるけどね。
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M - この話めっちゃ好きです！今リクエストしても大丈夫ですかね。。。大丈夫でしたら夢主が風邪をひいて看病してもらうのが読みたいです！ (2020年1月23日 1時) (
レス) id: 0b28302cf7 (このIDを非表示/違反報告)
おさかな(プロフ) - れとるさん» わざわざ感想ありがとうございます……！お気に召していただけたようでなによりです。それと、私の書く作品に暖かさを感じてもらっているのが本当に嬉しいです。目標を達成できたような気持ちです。こちらこそ本当にありがとうございます……！ (2020年1月6日 23時) (レス) id: 3f3d2ab6e5 (このIDを非表示/違反報告)
れとる(プロフ) - こんにちは。リクエストした作品も更新分も、何度も何度も読み返させて頂いております。黒色さんに照れくさいこと言われてしまう赤色さんがとっても可愛かったです！おさかなさんのお話の暖かさが本当に好きです。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年1月6日 6時) (レス) id: 7c1cb71d3a (このIDを非表示/違反報告)
おさかな(プロフ) - れとるさん» れとるさんコメントありがとうございます！私がイメージしていた赤色さんがれとるさんに伝わったみたいで本当に嬉しいです…！リクエストも承りました、次回更新で書かせていただきますので暫くお待ちください。これからもよろしくお願い致します！ (2020年1月4日 22時) (レス) id: 3f3d2ab6e5 (このIDを非表示/違反報告)
れとる(プロフ) - 続けてのコメント失礼します。まだリクエストが可能でしたら、２人でいるときに偶然他メンバーと鉢合わせたときの赤色さんの反応が見てみたいです。よろしくお願いします。 (2020年1月4日 8時) (レス) id: 7c1cb71d3a (このIDを非表示/違反報告)
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