いかないで。 ページ7
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今日は日曜日。やっとだ。
最近ゆまさんも私も仕事で忙しくて、同棲してるというのに一緒に寝ることも、会話すらもままならなかった。
でも今日はなんと言っても日曜日。ゆまさんとだらだらして一緒にゲームでもしたいなあ。
そんなことを思いつつも、私は一人でソファに沈みテレビを眺めている。なんでかって言うと、ゆまさんがまだ寝ていたから。
起こそうとも思ったが、あまりにも幸せそうに寝てたから起こせなかった。疲れてるみたいだから寝かせてあげたかったのもあるけど。
｢……今のうちに夕飯の買い物行っちゃおうかな｣
ソファから弾みをつけて立ち上がる。窓から覗いた外は寒そうで。
ゆまさぁん、マフラー借りるね。
＊＊＊＊
玄関の扉を開く。寒さに耐えながら買い物を終え、やっと帰宅。荷物を置いて靴を脱ごうとすると、なにやら慌ただしい足音が。
｢ゆり！｣
リビングの扉が勢いよく開いてゆまさんが出てきた。そのまま飛びつくように抱きしめられる。
｢え、ちょ……ゆまさん？｣
｢どこいってたん｣
有無を言わせない強い口調。私の肩に顔を押し付けているゆまさんの表情は、読めない。
｢おれ置いて、どこいってたの？｣
｢朝からずっと一緒だと思ってたのに、起きたらおらんし……｣
｢彼氏おいてどっかいくの、やめて｣
矢継ぎ早に告げられた言葉。腰に回された手がいつもより強く私を締め付ける。
｢おれだって寂しかったのにさぁ……｣
……寂しかったの、私だけじゃなかった。
怒っているらしいゆまさんには悪いが、口角が上がってしまう。ゆまさんも寂しがってくれていたのが、本当に嬉しい。
｢私も寂しかったよ｣
｢……なに笑っとん｣
｢ごめん、嬉しくて｣
顔を上げたゆまさんが私の頬をつねる。うわ、ごめんって！
結局謝罪で事なきを得たが、それからのゆまさんはすごかった。
テレビを見る私の手をにぎにぎ。トイレに行くからと言うとおれも着いてく、なんて言い出す。
ゲーム中に肩がぶつかってやりにくかったからほんの少し距離を取ったら、むっとした顔をしてこちらに倒れ込んでくる。
挙句の果てには夕飯作ってる最中でさえずっと後ろから抱きしめてきていた。包丁使う時とかひやひやした。
｢ゆり、こっち来て｣
手招きをするゆまさん。夜になってもひっつき虫は治らなくて、いつもより近すぎる距離での就寝。
｢……おやすみ｣
耳元で、暖かいゆまさんの声。
……ひっつき虫も、悪くないかも。
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M - この話めっちゃ好きです！今リクエストしても大丈夫ですかね。。。大丈夫でしたら夢主が風邪をひいて看病してもらうのが読みたいです！ (2020年1月23日 1時) (
レス) id: 0b28302cf7 (このIDを非表示/違反報告)
おさかな(プロフ) - れとるさん» わざわざ感想ありがとうございます……！お気に召していただけたようでなによりです。それと、私の書く作品に暖かさを感じてもらっているのが本当に嬉しいです。目標を達成できたような気持ちです。こちらこそ本当にありがとうございます……！ (2020年1月6日 23時) (レス) id: 3f3d2ab6e5 (このIDを非表示/違反報告)
れとる(プロフ) - こんにちは。リクエストした作品も更新分も、何度も何度も読み返させて頂いております。黒色さんに照れくさいこと言われてしまう赤色さんがとっても可愛かったです！おさかなさんのお話の暖かさが本当に好きです。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年1月6日 6時) (レス) id: 7c1cb71d3a (このIDを非表示/違反報告)
おさかな(プロフ) - れとるさん» れとるさんコメントありがとうございます！私がイメージしていた赤色さんがれとるさんに伝わったみたいで本当に嬉しいです…！リクエストも承りました、次回更新で書かせていただきますので暫くお待ちください。これからもよろしくお願い致します！ (2020年1月4日 22時) (レス) id: 3f3d2ab6e5 (このIDを非表示/違反報告)
れとる(プロフ) - 続けてのコメント失礼します。まだリクエストが可能でしたら、２人でいるときに偶然他メンバーと鉢合わせたときの赤色さんの反応が見てみたいです。よろしくお願いします。 (2020年1月4日 8時) (レス) id: 7c1cb71d3a (このIDを非表示/違反報告)
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