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6話 ページ7

離れた所で変身を解いた。


「帰るぞ」


一海を筆頭に私達は歩き出した。
龍我が私の隣に来る。


「記憶、戻ったのか?」


何故か顔を見ることが出来なくて、小さく頷いた。
おかしいな、距離を感じている。
きっと私だけだろうけど。

私達が帰ってきたのは工場。
現在は龍我と戦兎が借りて住んでいるらしい。


「美空…紗羽さんも」


戦兎以外に人がいたことに驚いていたようだ。


「その人は…?」


龍我は女の人に一瞥をくれると美空達を見た。


「馬渕 由衣。訳あって一緒にいる」


どんな訳かは知らないけれど、守る必要があるのだろう。
そうじゃなければ一緒にいない。

龍我は戦兎にフルボトルを渡した。
見たことがないフルボトルだ。


「これは…」


戦兎はそれ以上何も言わなかった。

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作者名:Non | 作成日時:2020年8月8日 18時

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