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11話 ページ42

戦兎Side


A達がいなくなった後、すぐにレックイーンと拳を交わらせて戦い始めたのだが。
ずっと膠着(こうちゃく)状態が続いていた。

そんな中、エボルトのブラックホールがパンドラタワーの頂上に見えた。


「こんなところで立ち止まってるわけにはいかねぇんだよ!」


万丈が拳を突き出したの回し蹴りで防いで、万丈は腹を押されて吹き飛ぶ。
その後一海がナックルで攻撃を放つが、レックイーンは高速移動で避けると今度は幻さんを蹴り飛ばした。

隙を探して、フルボトルバスターを持ち斬りかかる。
それに押されているところを一海と万丈で攻撃を食らわした。


「4人相手はさすがに骨が折れるか……」


俺達からしたら4対1なのに、レックイーンは俺達の攻撃に追いついてきている。
このままでは勝てないことは分かっていた。

旧世界でエボルトを倒した時のように、もっと強力な攻撃が必要だ。


「もっと息を合わせろ!戦いが長引けば俺達が不利になる!」

「分かってる!くそっ、キングダムで行くぞ!」


一海がそう言ってパーフェクトキングダムを取り出した。
その時、頭の中で方程式が成り立った。


「そうか…!万丈、クローズマグマなれ!幻さんもプライムローグに!」


先日Aが呟いていた、現時点最強フォーム。
この力を使って息を合わせればレックイーンを倒せるかもしれない。


俺もジーニアスに変身して4人同時にレックイーンに向かっていった。


「いくらフォームを変えたからって、アタシに勝てるわけ……なっ!?」


レックイーンは俺達の攻撃を受け止めようとして地面をえぐりながら仰け反った。
パンドラタワーにめり込んで、地面に倒れる。


「バカな!こんな力どこから!」


悔しそうな声を上げて、体から緑色のオーラを出すレックイーン。
高速攻撃の合図だ。

俺達は同時に必殺技を溜めて、レックイーンの攻撃に備える。

レックイーンは金切り声を上げながら高速移動してきた。
攻撃が俺達に当たる直前に必殺技を繰り出した。

レックイーンが俺達の後ろまで駆け抜ける。


「人間如きにアタシが負けるなんて!!!」


そう言い残して、レックイーンは爆発した。
その爆発で散らばった緑色のスライムが街中にばらまかれて街のあちこちで爆発が起こる。


「あいつ、最後の最後に…!」

「おい!見ろ!!」

「あれは……」


一海が指を指したのはA達が戦っているはずの頂上。
そこでは金色のドーム状のバリアが形成されていた。

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作者名:Non | 作成日時:2020年8月8日 18時

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