3話 ページ20
ある日、突然内海さんが戦兎の元を訪ねてきた。
「え?ネビュラガスあと一回分しかないんですけど」
「いいから注入しろ。部下が難波チルドレンがどうとか、旧世界がどうとか騒ぎ始めた。私がその記憶を取り戻せば難波製作所は更なる発展を遂げるはずだ!」
『そんないい記憶じゃないですよ?』
「やめた方がいいと思うけど」
「同感だ」
内海さんは私達の制止を聞かずに実験装置の中に入っていった。
あの…私まだネビュラガス投与してないんですけど。
理由は戦兎達にめちゃくちゃ止められたから。
私は他の人よりも沢山ネビュラガスを投与しないと変身できないから、というのは建前でやっぱり危険な目に遭わせたくないんだと思う。
内海さんが入った箱を見つめていると、突然倉庫の壁が壊れた。
空いた穴から入ってきたのは、明らかに敵の風貌をまとう全く知らない男だった。
「誰だてめぇ」
男はボトルを取り出してそれを体内へと埋め込む。
体が変形してスマッシュでは無い全く新しいスマッシュに姿を変えた。
「なんだよこいつ!」
「行くぞ万丈」
2人はドライバーを身につけて変身する。
いや、変身しようとした。
男が手をかざすと2人の体から光の粒が沸き起こって男に吸われていった。
「なんで変身できねぇんだよ!」
『どうなってるの……』
「力を奪われた?」
「てめぇ!!」
龍我はすぐさまボトルを手に男に向かっていった。
でも生身で適うわけがなくてすぐさまはね飛ばされてしまった。
『龍我!!なにあの強さ…!』
男は戦兎に手を伸ばして首を掴むと投げ飛ばす。
戦兎はハザードトリガーを落としてしまってそれを男に拾われた。
そして白いパンドラパネルまでも奪われてしまったのだ。
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作者名:Non | 作成日時:2020年8月8日 18時