ラブ&ピースの世界へ-6- ページ10
遠くから、人々が私達を応援する声が聞こえた。
胸いっぱいにその想いを受け取って、拳を握り締める。
『私が、みんなの明日を照らす光になる!!!』
私はエボルトに飛び蹴りを食らわせて後退している隙に必殺技を溜めて放った。
エボルトリガーがバチバチと火花を上げる。
「トリガーが壊れた…」
「馬鹿な…人間如きに…!」
動きが止まったエボルト。
後ろで戦兎と龍我の声が聞こえて振り返った。
2人は傷だらけの体を必死に動かして立ち上がっていた。
「まだそんな力が…怒りでハザードレベルが上がったのか」
「お前は何も分かってない、ライダーシステムは怒りや憎しみじゃ強くなれない。みんなの想い一つ一つが、俺達の糧となり力となる!」
戦兎はジーニアスに、龍我はクローズマグマへと変身した。
再変身だから体への負担はもちろんある。
でもそれを押さえつけて2人は私の隣に並んだ。
「Aだけに格好つけさせないよ」
「無茶しやがって…」
『2人とも…一気に決めるよ!』
私達は走り出して電流が走って動けなくなったエボルトに向かっていった。
「これが人間の力だ!」
『これが仮面ライダーの力だ!!』
私と戦兎はまた必殺技を溜め、天高く飛び上がる。
そしてそのままエボルトに必殺技を繰り出した。
エボルトは手でガードしようとしたが、その手は弾き飛ばして必殺技を食らわせた。
「なんだと…!」
エボルトの体から黒いパネルが飛び出した。
『龍我!今だよ!』
「万丈!!」
龍我は白いパネルを黒いパネルに合体させた。
その瞬間、エボルトの体から赤色の光が放たれて、龍我とエボルトは吹き飛ばされた。
私と戦兎は立ち上がって武器を手に走る。
私はエボルトに、戦兎はエボルトから放たれている遺伝子に攻撃を食らわせて、黒いパネルから引き剥がした。
その場に黒いパネルと合体した白いパネルが落ちる。
それは金色の光を放って、その光を見てすぐに美空がパンドラボックスを手にして戦兎を呼んだ。
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作者名:Non | 作成日時:2022年5月7日 13時