Change The World【6】 (ページ5)

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ラブ＆ピースの世界へ-1- ページ5

エボルトはこんなに人が死んだというのに、顔に笑顔を貼り付けて私達を見ていた。

「この星に来て10年、色んなことがあったよなぁ。お前達に触れて、人間がいかに愛すべき愚かな存在かよーく分かったよ」

「んだと？」

「でも、今日でお別れだ。お前達の持ってるロストボトルを頂いて、俺は究極の力を手に入れる」

『あんたの死を持って償わせてあげるよ…エボルト』

「どうかな？地球滅亡はすぐそこだ」

エボルトはエボルコブラへと変身する。
その瞬間、私達の視界に映る景色が変わった。

幻さんは怪我を抑えながら立ち上がる。

「無理だよそんな体じゃ！」

「このままじゃあいつに笑われちまう。俺達は誓ったんだよ、仮面ライダーに命をかけるって」

「その賭けに負けるなよ、生きるために戦うんだ」

「あぁ、」

『この世界を守るために』

「お前の野望は、俺達が打ち砕く！それが一海の全ての人の想いだ！」

私達はドライバーを装着してそれぞれ変身した。
私はフェニックスフルボトルとリモコンフルボトルで。

『フェーズ1…』

「行くぞエボルト！！！」

走り出してエボルトに真正面から突っ込む。
4人同時にエボルトに攻撃をしかけた。

何度避けられても殴られても、立ち向かう。
そんな中で戦兎はジーニアスのスピードを活かしてエボルトのスピードに追いつくが、はね飛ばされて龍我にぶつかった。

ハザードトリガーが落ちて、戦兎達は倒れた。

『みんな！』

「あいつらの心配をしている場合か！」

私はエボルトの力についていけてはいたが、初めてのエボルドライバーに少々手こずっていた。
ただ攻撃を受け止めるので精一杯で、何も考えられない。

『っ…強い』

一人じゃ対応できない。
いや…フェーズ2ならどうだろうか？

戦兎達がまたエボルトに向かっていった瞬間に少しだけ離れてボトルを抜いた。
フェーズ2になるには…どのボトルを使うのが正解だろう。

やっぱり有機物と無機物の組み合わせが安定かもしれない。

『トライするしかないでしょ』

フェニックスフルボトルとエンジンフルボトルを手に取ってドライバーに差し込む。
すると姿こそ変わらないものの、さっきとは段違いの力がみなぎってきた。

『フェーズ2！』

私はそのままエボルトに向かっていった。
その時、龍我が戦兎が落としたハザードトリガーを手にしているのに気づいた。