滅亡のテクノロジー-1- ページ49
体を揺さぶられて目を覚ますと、龍我の顔が目に映った。
あ…届いたんだ、私の声。
「大丈夫か！？」
『うん…それより、パンドラボックスが危ない』
体を起き上がらせて、龍我と共にパンドラボックスの所に走る。
私が眠っている間に従業員は全て逃げ出したみたいで誰も中には残っていなかった。
パンドラボックスを持ち歩いているスタークを見つけて、龍我が呼び止めた。
「やっと見つけた！」
「逃亡犯が政府機関に乗り込むとは、大した度胸だ」
龍我は帽子を投げて、フルボトルを持ちファウストのメカに向かっていった。
その様子を確認しつつ、戦兎に連絡を取る。
自分たちが今どこにいるのか、パンドラボックスは誰が持っているのか。
誰かが伝えて一刻も早くパンドラボックスを取り戻さなきゃならないから。
龍我はメカをひとつ残らず壊すとスタークに目を向けた。
「やるなぁ」
「ここは私におまかせを」
そう言って立ち塞がったのは河合さんだ。
河合さんに向かってスタークが武器を振り降ろすとネビュラガスが吹き出して河合さんはスマッシュになった。
スタークはパンドラボックスを持ってどこかへ行こうとするのを龍我が止めようと叫ぶが行く手はスマッシュに阻まれた。
龍我はスマッシュに向かって拳を入れるが、スマッシュには効かず吹き飛ばされた。
『龍我！！』
「殴り合い…上等じゃねぇか！」
それでも龍我はスマッシュに向かっていき、拳を繰り出す。
スマッシュが少し怯んだ隙にそばを通って抜け出して、スタークを追いかけた。
『戦兎聞こえてる！？スタークが屋上に向かった！』
「分かった。今すぐ向かう」
戦兎にそれを伝えてドアの隙間からスタークを覗いた。
「逃走ルートが予定と違うな」
この声は…どこかで聞いたことあるような。
声の主を見ようと目を凝らすけどちょうど影と重なって見えなかった。
「道に迷ったんだよ」
「その割には防犯カメラを撃って自分の姿を見せないなんて用意周到じゃないか」
こんなことを言うのは研究所の人間だけだ。
誰だ…この声は。
次に私の目に映ったのはスタークに向かっていくコウモリ男の姿だった。
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Non(プロフ) - マナさん» どこの話でしょうか！訂正させていただきます！ (10月10日 19時) (
レス) id: 864d230482 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 名前が同じになるのですが… (10月10日 16時) (レス) id: db42e6ffe0 (このIDを非表示/違反報告)
Non(プロフ) - ビビさん» コメントありがとうございます！この番外編にあたる小説を読んでいただけると分かりますが万丈落ちとなっております。ご期待に添えられずすみません。でも楽しんでくださると嬉しいです！ (2022年3月30日 0時) (レス) id: 9662fff275 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ - ビルドの本編ありがとうございます！！！私も絶賛ビルドロスなんです！応援してます！質問なんですけどオチとかありますか？個人的に戦兎推しなので戦兎オチだと嬉しいのですが……。厚かましくですみません…。 (2022年3月30日 0時) (レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Non | 作成日時：2022年3月29日 3時
