危ういアイデンティティー-1- ページ23
戦兎Side
ボトルのベストマッチを探していた装置はパンドラボックスのパネルだった。
その衝撃の事実をマスターに突きつけると、マスターは真剣な眼差しで俺を見てくる。
とりあえずコーヒーでもとnascitaに戻り、マスターはコーヒーを容れた。
「そのカフェに対抗して作ったオリジナルブレンド、その名も【nascitaでnanisita】。で、何したんだっけ？」
「はぁ、とぼけんじゃねぇよ。これはファウストが研究所から盗みだしたものだ。どうしてあんたがこれを持ってんの？あんたがファウストのメンバーってことだろ」
「俺が…ファウスト…だって」
マスターが美空に目線を移すと美空は急に笑いだした。
「ないないないない」
「何がおかしいんだよ！」
「こんなにイケてる悪者いるわけねぇだろ」
「だったらこのパネルは」
「私がファウストに捕まったからなの」
「捕まった！？」
ここにきて初耳学。
そんなこと聞いたこともない。
「私にはスマッシュの成分が浄化できるっていう力があるでしょ。それでファウストに狙われて、けどお父さんが助けてくれたの」
「奴らのアジトから美空を連れ出した時に、そのパネルとボトルを奪ったんだよ」
「あー！もしかしてお前が引きこもってんのって！」
「今もファウストに狙われてるから！」
パンのクッションでつつく万丈を叩く美空。
元気だなあいつら。
「本当はお父さんも別の仕事をしてたんだけど」
「これ、」
俺が宇宙飛行士の写真を見せると万丈は食いついて腕を掴んできた。
「マスター宇宙飛行士だったのかよ！」
「知ってたのかぁ」
「火星でパンドラボックスを見つけたのもあんただろ？スカイウォールの惨劇を生んだパンドラボックスの光を放出させたのも、あんただった」
「あの時は火星の影響でおかしくなっててな、なんであんなことしたのか自分でも未だに理解できねぇ」
「ファウストがパネルを盗んだ際、奴らを手引きしたのもあんただって聞いた」
「それは美空を助け出すためだ、ファウストに味方だって思い込ませなきゃ奴らのアジトに辿り着けないからな」
新たな真実を知りながらも、マスターとサッカーボードで遊ぶ。
「だったらなんでパネルを政府に返さなかった！」
「返す？ファウストが本気になりゃあんな研究所ひとたまりもねぇぞ」
「じゃあ！最初からそう言えばいいだろ！」
「お前にビルドをやってもらいたかったからだ」
マスターはそう言ってゴールを決めてきた。
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Non(プロフ) - マナさん» どこの話でしょうか！訂正させていただきます！ (10月10日 19時) (
レス) id: 864d230482 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 名前が同じになるのですが… (10月10日 16時) (レス) id: db42e6ffe0 (このIDを非表示/違反報告)
Non(プロフ) - ビビさん» コメントありがとうございます！この番外編にあたる小説を読んでいただけると分かりますが万丈落ちとなっております。ご期待に添えられずすみません。でも楽しんでくださると嬉しいです！ (2022年3月30日 0時) (レス) id: 9662fff275 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ - ビルドの本編ありがとうございます！！！私も絶賛ビルドロスなんです！応援してます！質問なんですけどオチとかありますか？個人的に戦兎推しなので戦兎オチだと嬉しいのですが……。厚かましくですみません…。 (2022年3月30日 0時) (レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Non | 作成日時：2022年3月29日 3時
