証言はゼロになる-1- ページ18
戦兎Side
目を覚ますと突然頬に痛みを感じて起き上がった。
痛みの正体はマスター。
頬を摘まれていたみたいだ。
「よぉし生き返った!もう大丈夫だ」
「何すんだよ」
「倉庫で倒れてたから運んで来たんだよ。毒を盛られたらしい、あと少しで手遅れだったぞ」
「コブラにやられた」
変身を解除した時、背中を毒針に刺されて気を失ったのだ。
「って、Aは?」
「Aちゃん?倉庫に倒れてたのはおまえ1人だぞ?」
「まさか…」
悪い予感がする。
と、その時電話が鳴った。
「万丈か?西都には着いたのか?」
「あぁ、さっきな。ビルドに助けられた女の人が鍋島の家族がいる場所の情報から車まで全部手配してくれた」
「こっちはこっちで色々あってよ…Aがコブラに連れ去られた」
「はぁ!?なんだよそれ、どういうことだ!」
「このことは俺が何とかしようと思うから、お前はそっちを頼む」
「…俺が帰ってくる前に連れて帰ってこいよ!」
電話が切れて、携帯をベッドに置いた。
「これからどうするつもりだ」
「…記憶の断片で思い出したことがある。ファウストのアジトにパンドラボックスと同じ柄のパネルがあったんだ。人間をスマッシュみたいに超人化させる技術は現代科学じゃ不可能だ、けどパンドラボックス、またはそれがあった火星の力だと考えれば合点がいく」
無意識に手が鉄の小さなボールを掴んで離せば、ホースをころがっていく。
カンっと音が鳴りボールが止まった。
「パンドラボックスの解明が、ファウストの存在を暴くことに繋がるって訳だ」
「その道筋の中でファウストのアジトが分かれば、Aを助けに行ける。まずはパンドラ…」
言葉を遮るように変換装置の音が鳴ってボトルができたことを知らせてきた。
思考が吹っ飛び、ボトルに向かって走った。
先にボトルに触ろうとするマスターを退かすがマスターにボトルを取られてしまった。
「これは…なんじゃ?」
「ニンジャ?」
変換装置が開いて美空が愚痴を言いながら出てきた。
「ちょちょちょちょ、頼みがあるんだ、みーたんに」
「あ?」
「10年前にあったスカウォールの惨劇の情報を集めて欲しいんだ」
美空は眠いからやだと言うが何度も何度もお願いをして最後はマスターの手を借りて美空をみーたんにしてもらった。
これでパンドラボックスに近づけるだろう。
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Non(プロフ) - マナさん» どこの話でしょうか!訂正させていただきます! (10月10日 19時) (レス) id: 864d230482 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 名前が同じになるのですが… (10月10日 16時) (レス) id: db42e6ffe0 (このIDを非表示/違反報告)
Non(プロフ) - ビビさん» コメントありがとうございます!この番外編にあたる小説を読んでいただけると分かりますが万丈落ちとなっております。ご期待に添えられずすみません。でも楽しんでくださると嬉しいです! (2022年3月30日 0時) (レス) id: 9662fff275 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ - ビルドの本編ありがとうございます!!!私も絶賛ビルドロスなんです!応援してます!質問なんですけどオチとかありますか?個人的に戦兎推しなので戦兎オチだと嬉しいのですが……。厚かましくですみません…。 (2022年3月30日 0時) (レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2022年3月29日 3時